かたやまゆうこ先生のオンライン講座を視聴しながら製図して、自分サイズのブラウスを縫った。
型紙の展開
原型→デザイン0(ノースリーブ)→デザイン2(スタンドカラー)
自分のバストサイズを測って文化式原型を製図した。
この1年でさらに太ってしまい、前回測ったときと比べてバスト、ウエスト、ヒップ、全てが増えたが、バランスよく太ったらしく補正の必要はなさそうだ。強いて言えば首を1cm広げるくらい。
次に、原型を元にしてノースリーブの製図をする。
ダーツを減らして袖の下は高く。指示通りに身幅にゆとりを入れると大きすぎたので、後から削った。
前側に持ち出しを付け、襟を製図する。(襟の製図:C)前端までの襟(縫い方:A)にするつもりが、長さを勘違いして持ち出し分を削ってしまったため、前中心までの襟(縫い方:D)になった。
生地
リックラックのヨーロッパリネン。このシリーズが好きで何度も購入している。
ノースリーブなら1mの差し込みで十分。襟をやり直すときに生地が足りなくなったが、横地で取れば足りた。
夏用の裏地を切ってバイアステープを作った。
夏用サップは表面に光沢があり、つるつるして長いバイアステープを作るのは難しかった。糸調子が弱かったのか、引っ張ると接ぎ目から容易にほどけてしまうのだ。
縫製
かたやま先生の『身頃シリーズ2』を途中まで見て制作を始めたら、早とちりしている点がいくつもあった。
まず、襟の長さについて。
身頃を縫った後、スタンドカラーの型紙を作り、襟ぐりにあててみたら長く感じた。そこで焦って型紙を短くしたら前中心までの短い襟になってしまった。
襟と襟ぐりはできあがり線の長さが同じでも、合わせてみるとカーブの内側と外側で長さが違う。
かたやま先生が動画でちゃんと解説していたのに、縫う前にそこを見ていなかったため、早とちりしてしまった。
ただし、スタンドカラーは前中心のところで終わっても問題ない。そのときはチャイナカラーのように、中心で角がぶつからないよう端を斜めにカットするのがお約束だ。5〜7mmくらい。(襟の太さや傾斜によって異なる)
↑これも動画を見ずに、資料だけ見て縫おうとしたら失敗した。
直角のままでは内側でぬいしろが重なってうまく返せず、角が丸くなってしまった。
端を斜めにカットして、角が鈍角になると内側が広くなって角が返しやすく、隅まで美しく返せる。
ちょっとした差だが、このほうがずっといい。
最初に縫ったときは、自己流で襟と身頃を縫い合わせる際に身頃のぬいしろに切り込みを入れて処理したが、かたやま先生曰く、切り込みなんか入れるとそこからほつれてきたりするので、むやみと入れないで必要最低限にする方がいいそうだ。
2回目に襟をつけるときは、かたやま先生の動画(縫製:D)を見て、バイアステープを付けて処理した。これまで襟を付けるのが下手くそで、カーブをミシンで縫う自信がなく、毎回手で縫っていたが、かたやま先生が教える通りに端から1cmをミシンで掛けたら、思ったよりきれいに付けられて感動した。
襟下にぐるっとステッチが入るのはイヤだったので、テープの端はいつも通り手でまつった。
完成
- 生地:リックラック ヨーロッパリネンー和ー(柳)130cm×1m
- 材料費: 2,468円
- 型紙: ソーイングゼミ 身頃シリーズ2・デザイン2(原型より製図)
- 制作日数: 5日間 縫製8h+えりの修正1.5h
- 完成: 2022年8月29日
一連の流れを経験することによって、なぜ前立てや襟ぐりに見返しを付けるのか理解できた。
見返しは強度を上げるだけではなく、えりのぬいしろをスマートに処理する役割もある。
こういうことは、既成の型紙を使用して指示通りに作るだけではなかなか考えが及ばない。(賢い人は、既成の型紙からでも自ら考え、学ぶことができるだろうが……)
製図を勉強することによって知識が増え、どんどん賢くなる。そこが楽しい。
今回スタンドカラーの製図を覚えたのは収穫だった。
パートナーは首が太いので市販のシャツの型紙ではえりがきつくて困っていた。今度から、えりぐりを広げ、その上のえりも自分で書き直すことができる。
練習作品として学びが多く、これ1枚ですごく勉強になった。
自分の体に合わせて作った服は着心地がよく、袖ぐりから下着がチラ見えすることもないので快適だ。
えりも自分で好きな傾斜に製図して、角がきっちり出せたのでかっこよくて気に入っている。
こういう色は初めて縫ったが、黒蝶貝のボタンにグリーンが映えていい感じだ。お気に入りの1枚となった。
来年は同じ形で白いシャツ&爽やかストライプとか、縫いたい!
かたやまゆうこ先生の講座については別の記事で詳しく紹介している。
また講座の内容をテキストで知りたい!という人は、2022年発売『誰にでも似合う基本形の服』に別冊付録として『自分サイズの型紙が作れる製図入門』が付いている。本には限定公開の動画のQRコードが掲載されており、こちらを視聴すると簡単に原型の製図ができるだろう。
ただし、原型を応用して型紙に展開するとなると途端に話が難しくなる。応用編の話については、やはりフォローミーに入会して講義を聞くと理解しやすいと思う。
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