Rick Rack(リックラック)の「ヨーロッパリネン〜和〜」は中厚で透けにくい生地だ。
これで夏のワンピースを作ったら、縫いやすく、涼しい素材と感じた。重ね着前提なら冬服にも使えそう。
この記事では、質感・縫いやすさ・洗濯方法・色味などについて私なりの感想を述べる。
素材感
- ざっくりした質感で、毛羽立ちやすくネップができやすい。
- 毛羽立つと本来の色味より少し白っぽくなる。
- ネップが気になるときは、表から針の頭を通し、丁寧に裏側に出すとよい。
- 上質なリネンというより、お手頃価格で品質もそれに見合った商品と感じる。
縫いやすさ
- 中厚で縫いやすい。
- 折りふせぬいもしやすい。
- 布端からボロボロと糸クズが出やすい。
水通しの方法
水通ししようとして、洗濯機にかけたら失敗だった。
切れ端から糸が出て絡まり、驚くほど大量の毛羽が出てボロボロ落ちた。
リネンは雑な扱いをしてはいけない!
リネンの扱いを調べたところ、たっぷりの水に2時間ほど付け、やさしくすすぐと書いてあった。その後は陰干しして、生乾きの状態で仕上げにアイロンを掛けるとよい。
たっぷりの水で2度すすいで短時間の脱水にかけたら、大きな毛羽は大体取れた。
リネンの服の洗濯・お手入れ方法
リネンは雑に扱うと毛羽が出て劣化しやすく、みすぼらしくなりやすい。
シャワーで水をジャージャー掛けて優しく押し洗いし、1〜2分脱水して陰干しするといい。日に当てると褪色するので室内に干すか、裏返しにして干すのがおすすめだ。
中温でアイロンを掛けるとパリッとするが、テカリが出やすいので当て布をした方がよい。
ヨーロッパリネン〜和〜の色味
事前に色見本を購入して、検討した。
【12】ヨーロッパリネン -和-色見本 | 生地と型紙のお店 Rick Rack
イエローベースの人に似合いそうな色が比較的多い。特にパーソナルカラーが秋の人は「黒」「濃鼠」「牡丹」「千歳緑」の4色以外、ほとんどが似合いそうだ。
以下に、パーソナルカラーについて資格を有しない私の独断による分類を記す。
参考のために自分で撮影した画像を掲載するが、正確な色を表現したものではない。正確な色味は、公式サイト・出典元の書籍にあたってご確認いただきたい。
出典:骨格診断(R)とパーソナルカラー診断で見つける似合う服の法則
他の本もいろいろ見たが、上記の書籍がカラーチャートが一番見やすく、使いやすい。
ブルー系は意外と、どれもオータムの人に似合いそう。私の感覚では藍色ってブルージーンズに近く、比較的だれでも似合いやすい色と感じる。
- 「藍鉄」はキャンドルブルー(オータム)に近い。
- 「青藍」はキャンドルブルーにもっと青味を足した感じ。
- 「藍墨」はインディゴ(サマー)に近い。
- 「濃藍」はブルーブラック(オータム)に近い。
ブルー系以外は……
- 「茜」は原色に近い赤で万人向け。
- 「山吹茶」はマスタード(オータム)に近い。
- 「白雪」は真っ白で万人向け。
- 「霞」はグレージュっぽいナチュラルリネンに近い色味だ。
- 「紅藤」はプラム(オータム)に近い。
- 「柳」はオリーブ(オータム)に近い。
- 「桑の実」はプラム(オータム)を濃くして少し青味を足した感じ。
- 「焦げ茶」はバーガンディー(ウィンター)に近い。
- 「最中」は最もナチュラルリネンに近い色味だ。
フランス産ピュアリネンとの比較
ブルー系の色味が気になり、ピュアリネンの見本も取り寄せた。
こちらは薄手でやや透け感がある。
- 「プルシャンブルー」はブルーらしい冴えたブルーで万人向けだと思う。一番近いのはブリリアントブルー(ウィンター)だ。
- 「スレートブルー」は判断が難しい。ミッドナイトブルー(ウィンター)のような、ちょっとだけ赤み寄りのブルーだ。
- 「ミッドナイトブルー」はブルーブラック(オータム)に近い。
このシリーズはいずれも微妙な色味で、ブルベ・イエベどちらの系統なのか判断に迷った。
着用した感想
ヨーロッパリネン の「青藍」で夏のワンピースを作った。さらっとしていて涼しく着やすい。ノーアイロンで普段着にするつもりだ。
縫っている間にも少し毛羽やネップが出てきて、おしゃれ着にはあまり向かない生地だと感じた。
また、このシリーズはつねに全色在庫しているわけではない。在庫がなくても近日中に入荷する可能性もある。詳しい情報は、ショップに直接問い合わせするのが確実だ。
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