総レースのブラウスが好きだ。
10年前、黒田知永子さんプロデュースのブラウスを買って、何年も大事に着ていた。模様の縁が刺繍になっている豪華なエンブロイダリーレースだった。
その後、コムサイズムでも安価なレースのブラウスを買って愛用していたが、こちらは比較的すぐにほつれが出てきた。
レースはチープなのもイヤだし、かと言ってババくさいのはもっと困る。
できるだけ上品な柄を選び、普段にカジュアルに着たい。
レース向きのブラウスの型紙
「布と型紙のお店クルール」で良さそうな型紙を2件見つけた。
前者【684】はハイネック、袖まで全体がレースで、身頃に裏地が付いている。胸の下に切り替えがあり、裾が広がる形だ。
後者【226】も同じく身頃が二重になっているが、袖は別地で仕立てている。ラウンドネックでシルエットもストレートに近い、シンプルな形だ。
私の体型(=骨格診断ストレート)では【226】の方が似合いそう。仕立てもこちらの方が簡単そうで好都合だった。
生地選び
レースのブラウスでは、裾や袖にスカラップを利用するのがポイントだ。
ところが、片耳スカラップの生地で気に入るような柄が見つからない。
結局、生地もクルールで探すことになった。
クルールでは時期によって入れ替わりがあるものの、常時何種類ものレースを取り揃えているようだ。
色はどれもいい。柄に少しずつちがいがあるのでよく見て選んだ。
と言っても、ぱっと見で「好きか嫌いか」は判断できる。あとは自分に似合う色かどうかかだけが問題だ。パーソナルカラーを頼りに選ぶと、失敗が少ない。
グレージュは大好きな色だけど、これは大丈夫かな〜〜〜??
裏地は「おすすめ」に出てきたクリスタルデシンが良さそうだ。
色選びに迷い、サンプルを取り寄せることにした。(サンプルは5色まで無料。また、配送にはネコポスを指定すれば送料は節約できる。)
グレージュやベージュは顔映りが重要なので、万が一合わなければスカートにすればいいだろうと考えた。
レースの服は裏地まで合わせると結構な金額にのぼる。生地代だけで6,000〜7,000円。
ということは既製品は1万円超えていても全然おかしくない。逆に、3,000〜4,000円で買えるものは安価なケミカルレースだろうか。
「ラッセルコードレース」の美しさに感動した
薬品処理によって模様を作り出すケミカルレースと違い、ラッセルレースは編み機で編んだレースだ。
中でも「コードレース」と書かれたものは模様が際立つように輪郭に縁取りがしてある。この縁取りによって、ケミカルレースとはひと味違った美しさが感じられる。
手に取ってみて、生地のしなやかさとコードが醸す微妙な光沢感に感動した。
クリスタルデシンを重ねてみると、こんな感じ。
やっぱり、グレージュ同士はなじみがいい。ピンクやクリームも悪くはないけど、ブラウスにするならグレージュかな。少しだけトーンに差があることによって、レースが引き立つ。
どうしても顔映りが気になるようなら、ポイントでクリーム色のテープかリボンでも使うといいだろう。
追記
この生地で『2重仕立てブラウス』を作ったら、非常にいい出来だった。
ただし、お手入れは「ドライクリーニングのみ」
おそるおそる水洗いしてみたら、ちりめんみたいに細かいシワが全体にできてしまい、リカバリーするのが大変だった。
レースは自宅では洗えない。そこが、普段着としてはちょっとめんどくさい!
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