準備編
1. 型紙
型紙は、以前にお世話になったリックラックで購入した。
手持ちのパジャマを測って、ちょうどいいサイズを選んだ。
(上はSサイズ、下はMサイズ。上下バラバラに買えるのがリックラックのいいところだ)
2. 用尺を計算する
型紙を切り取り、ざっくり縦横を測って用尺を計算した。

S+Mサイズを半袖で作る場合、ポケットを省いたら、計算上は3.5mで間に合いそうだ。
ガーゼは水通しすると縮むので、多めに購入した方が良い。
3. 生地を調達する
生地は通販で購入することにして、色見本を取り寄せた。
今回は、生地布専門店HINODEYAのミントグリーンを選んだ。
#52 アンティークミントという色だ。
4. 糸と副資材を揃える
生地を注文している間に、色見本持参で細かい資材を買いに行った。
- 手縫い用の糸……フジックス・スパン手縫糸(#54)
- 穴かがり用の糸……フジックス・タイヤー絹穴糸(#45)
- ボタン付け糸……手持ちのダルマ手縫い糸(#35)
- ボタン……糸ボタン 7ケ(SG-0020 ペヨーテグレー)
- 伸び止めテープ……直線部分は「平」、曲線部分は「ハーフバイアス」
- 接着芯……手持ちの普通地用
- パジャマゴム……2cm程度のもの
ガーゼは伸びやすいので、伸び止めテープを利用して縫いやすくした。
5. 水通し
生地が届いたら、洗濯機で洗って水通しする。この時点でかなり縮んだ!!
ただし、この型紙、シャツの着丈がだいぶ長い。私は裾を4cmカットした。

工夫した点
ガーゼを縫いやすくするための工夫

左右の前立てに接着芯、シャツの肩・襟ぐり・アームホールに伸び止めテープを貼った。
「伸び止めテープは接着芯を細く切って代用できる」という人もいるが、仕上がりに響くので、自信がない人はケチらずに買った方がいいと思う。

伸びるのが心配で貼ったけど、ここは省略しちゃっても大丈夫!
背当ては丸く


背当てを付けたくて、型紙を作った。全体としては後ろ身頃の形に合わせ、底辺はゆるやかなカーブの形に。
難しかった点
アームホールの始末

脇の下でT字に交差する部分のバイアステープの始末が難しかった。
ダブルガーゼでバイアステープを作ると、重なる部分が厚くなりすぎて縫いづらい。
100円ショップでも買えるので、テープは市販品を買ったほうが縫いやすいだろう。
ボタンホール

手縫いでの穴かがりは想像以上に難しかった。
刺繍のように細かく均等幅に縫わねばならないし、糸を引くほんの少しのテンションの差も仕上がりに響く。
はぎれで数回練習してから行ったが、ちょっとやそっとではうまくならない。途中でくじけそうになりつつ、なんとか作り上げた。
初心者は無理せず、スナップ止めにしたほうがいいかも。(「打ち具不要」と書いてあるものは工具がなくても付けられる)
できあがり
こんな感じ。

チャームポイントは糸で編まれた糸ボタンだ。チェコ製で平べったい形をしており、伝統的にパジャマや寝具などに使われたらしい。

製作日数は上が7~8日、下が3~4日。
穴かがり以外は上手にできたと思う。

製作費用
- 生地……2,772円+送料
- スパン手縫い糸……150円
- 絹穴糸……350円
- チェコボタン……700円
- 合計 約4,000円(型紙代2,000円と副資材は別途)

オカダヤでは、単色の糸ボタンは間もなく終売するようだ。
単色の糸ボタンが欲しい場合は、東欧雑貨専門店「チャルカ」にて購入できる。(楽天では色数を絞って販売しており、公式の方がバリエが多い。)
リックラックのパジャマは初心者におすすめ。縫製もラクだし、首元もゆったりして着心地がよく、この後も長く愛用した。(追記:2025年3月)