締め付けない自然派インナーを手縫いした【ノルブリンカ】

パジャマ・インナー
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コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたら、これまで以上に体を締め付けるインナーが嫌になった。
太ったのもあるかな……?

スポーツブラのアンダーさえも苦しく、股ぐりにつねにゴムが当たっていることに気づいたら不快でたまらない。

そこで『暮らしの美学』ことねさんが紹介していたノルブリンカの型紙を取り寄せ、締め付けないインナーを手縫いした。

ノルブリンカの通販ページ:norbulingka

ブラジャー編

ブラジャーの後ろ側は普通、少し伸びのある素材でできている。
伸びない素材で作るなら、トップバスト+12cmあると腕が通りやすく着脱しやすいと説明書に書いてあった。

まずはじめにトップバストを測り、型紙を調節した。
2度試作して、これならまぁいいかと思えるものができた。

本文中の写真は全てサンプル。未使用品である。

ホルターネックにもなる

用意した材料

  • 本体……ダブルガーゼのはぎれ
  • 肩紐……はぎれをつないだバイアステープ(できあがりの幅が15mm前後)
  • 胸紐……共布でなるべく細い紐を作った

感想

ブラは縫うところが多く、カーブばかり。
本体をバイアスに取っても、縁を三つ折りにしてきれいに押さえるのは難しい。四苦八苦しながら縫った。

できあがりは水着の三角ブラみたいなデザインだ。バストを優しく包み込み、ラクに息ができる。
反面、美胸効果がなく、形が表に響きやすいため、Tシャツやニットの下に着けるのはきびしい。

後ろが浮いているのも気になるので、シャーリングテープでも入れてみようかな〜。

次回作るときは表に響かないように、本体はなるべく柔らかい素材、肩紐はニットのテープ(キャプテンの幅10mmなど)を選びたい。胸紐は市販の細いリボンを使用すれば手間もかからないし、洗濯後も乾きやすいだろう。

手作りインナーはどんな布地がいいのか?

しばらく悩んだ。
私は、薄くさらさらした素材が好みだ。
下着は、表にひびかないのも大事!

触ってみた中では、ブロード、ローン、シャンブレー 、スムースニット辺りがいいのではないか。ローンなら、60ローンの高機能素材でシワになりにくいものがいい。

もんぺパンツ編

もんぺパンツを作る際はコットンローンを選んだ。
わざわざ生地を買うなら、こだわって好きな色を選んだ方がいいと思う。裾にレースを付けたりするのも素敵だ。

写真は手持ちのネルで作ったサンプル、未使用品である。

股間に菱形のマチがあるから、やさしい着心地になる

用意した材料

  • 本体……綿ローン
  • クロッチ(マチ)部分……ダブルガーゼ
  • ウエストゴム……ライクラ使用(25パーセント)の平ゴム・幅8mm前後

ローンは薄いので、クロッチを2枚重ねにした。
ダブルガーゼなど少し厚みのある素材を選ぶなら、ひとえでも十分だろう。

ゴムはサンコッコーのソフトゴムを選んだら、締め付け感ゼロ。軽〜いつけ心地だった。

マチの縫い方《例》

ノルブリンカでは簡単な説明書を付けるのみで細かい作り方のサポートはしていない。マチの縫い方で少し迷った。

下記に私のやり方を紹介する。

1. クロッチはぬいしろを多めに15mmとった。2枚重ねる場合は内側のぬいしろ多め(15mm)、外側のぬいしろは少なめ(7mm)にする。

2. 布を2枚重ね、ぬいしろ部分にアイロン接着テープを挟んで、ずれないように接着する。(=省略可)

3. 図のように菱形の角度が鋭い方と本体の中心部分をまち針で止めて、縫う。

前後の中心から裾に向かって縫っていく

4. 角の部分はギリギリまで縫うと布がつれる。角はわざと0.5〜1mm控えると、仕上がりがきれいだ。

ミシンで縫う場合、クロッチの部分はしつけを掛けた方がいい。

感想

できあがりを見て「こんなに大きいの?」と驚いたが、ゴムを通して穿いてみると案外普通だった。見た目はメンズのトランクスのよう。
普段穿いているニットのショーツと違い、生地が伸びないので大きめに布を取り、ゆったり包み込む形になる。

前後が同じ形のため、前パンツが少しダブつくが気にならない。それより、ソ径部の締め付けがないのがラクで心地よい。
生理のとき以外は、毎日これを穿きたいぐらい。ローンはさらさらで着け心地も軽く、気に入っている。

元の型紙は、私のサイズではローライズとなるため、股上に3cm足した。

もものゆとりが少ないと動いたとき食い込むので、1.5cm以上取るのがおすすめだ。

おまけ:パンツの股上の長さを足す方法《例》

1. まず、元の型紙を股上の長さの半分で分割する。
2. 足したい長さの分だけ、型紙の間を離し、AとBの間を新たに結ぶ。(写真ではわかりにくいが、元の型紙と角度が変わり鈍角になる。)

3. ウエストのぬいしろについて、半分(1.2cm)はアウトラインを延長する。

4. 三つ折りの位置でぬいしろを折り、対称に作図する。

終わりに

インナー作りは手間が掛かる。私はミシンを持っていないので、時間を掛けてコツコツ手を動かすのを楽しんでいるが、ミシンがあるならその方が早くできていいなーと思う。

私の予想では、これまで使用していたニットのインナーより耐久性は高いんじゃないかな〜〜。いろんな生地で作って、着心地や耐久性を比べたい。
お値段も含めて、コスパもしっかり検証したいところだ。

このとき作ったもんぺパンツは、現在も愛用している。
ただし、股ぐりのところに力がかかり、いくつかは部分的にほどけてきてしまった。
股ぐりはミシン縫いで細かく縫うか、なるべく太い糸を使って丈夫に縫うのがおすすめだ。

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