オープンカラーのパジャマを作ろうpart2〜縫製編〜【オールシーズンのメンズ服】

パジャマ・インナー
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使用した型紙

メンズパジャマの型紙を使用し、女性用(自分用)パジャマを作った。

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女性にはパンツの前あきは必要ない。中心にある余計なパーツは取り除き、比翼布もカット。
少しでも作業を減らすためカフスも除き、袖は三つ折りに変更した。

それでも16もパーツがあった!

ジョビー
ジョビー

フゥ。型紙写すだけで何時間もかかったよ〜!

試作

ネルを裁つ前にシーチングで試作した。
着丈は-7cm、袖丈は+2cm、パンツは-5cmで作ってみたら、ちょうどよさそうだった。

今回から端かがりにはロックミシンを使用している。

袖付けした後、ロックで始末して片側に倒し、表からステッチで押さえる練習をした。
↑シャツの縫製では一般的な方法と思われる。

袖のぬいしろは斜めになるため、伸びやすかった。差動を使って縮みぬいするとギャザーが寄らずに美しく縫えた。

パンツ

パンツの方が単純なので先に作り始めた。

ファブファブリックで購入したネルは柔らかで、ロックを掛けると直線でもやや伸びる。ここでも差動を使用した。
折りふせぬいなんかするより始末が単純で早くでき、感動した。

補強のための小股テープは、熱接着テープを駆使して形を作り縫い付けた。
厚みが出るので家庭用ミシンで縫えるか心配だったが、難なくクリアできた。

前後を区別しやすいようにポイントでパッチワークした。
去年リバティを購入したときにおまけでいただいた、ウィリアム・モリスの「いちご泥棒」だ。

シャツ

シャツはパンツと違ってカーブが多い分、難しかった。

背当てを縫うときに縫いズレが起き、カーブがカクカクして歪になってしまった。なぜこうなったのか初めはわからなかったが、起毛素材を縫い合わせるときに縫いずれが起きるのはよくあることらしい。

縫いずれが起きやすい素材は「テフロン押さえ」を使用すると滑りがよくなって縫いやすい。(追記:2022年9月)

襟の表側をひかえて縫う方法は初めてだった。
印の意味を理解していなかったので、途中でまごまごしたが、なんとか帳尻を合わせた。
襟はまあまあ上手に縫えたかな!

襟ぐりのコバステッチは難しかった。
裏側で何度も糸が絡んでグチャグチャになった。上糸を指で押さえて縫っても同じだ。
どうも、厚いところを縫う際、段差で下糸がゆるむのではないかと思う。

その後も二つ折と三つ折りが重なる部分など、厚みの出るところで糸がグチャグチャに絡む現象が頻発し、すっかり嫌になった。
ネルなんてそう厚いわけでもないのに、ぬいしろが重なると縫えないのだ。
最終的に大きな段差はなるべく乗り越えないようにして、うまく縫えなかった部分は手縫いで処理した。
(たぶん、低い方に厚紙などをかませて縫えば縫えなくもないのだろうが……)

ジョビー
ジョビー

このへんで家庭用ミシンの限界を感じたよね……

アームホールのステッチがガタガタになってしまい、何度もやり直した。
なにかいい方法はないかと調べると、家庭用ミシン用の「2mm押さえ」というのを見つけた。

これ、もっと早く知りたかったな……!

近々ミシンを買い換えるつもりなので、今買うのはもったいない。
代わりに「ファスナー押さえ」を使って縫ってみた。片側押さえがない状態で縫うため、左手で押さえて上手に布を送る必要がある。不安定で縫い目がよろよろしたが、「普通押さえ」を使うよりはズレずに縫うことができた。

ボタンホール

ボタンホールはJUKIのエクシードF300をレンタルして試してみた。

エクシードF300はシリーズの中では下位の機種だが、それでも9種類ものボタン穴かがりが可能だ。
このうち、もっともスタンダードな「両かん止め」と「ネムリ穴」の両側が丸いタイプを試した。

今回のネルは柔らかで生地が引っぱられ、形が崩れやすいので、四角っぽい「両かん止め」より丸い「ネムリ」の方がきれいかと思い、こちらを採用した。

私のミシンと比べると、かがりが密で、数段美しい。

ボタンは黒蝶貝の貝ボタンを使用した。

完成

  • 生地: ファブファブリック コットンフランネル 106cm幅×4.2m
  • 材料費: 合計4,918円
  • 型紙: 『オールシーズンのメンズ服』より
  • 製作日数: 6日(試作は含まず)裁断・印つけ4h、縫製19h
  • 完成: 2022年1月23日

fabfabricのネルはあまりに柔らかで、上下がズレやすく、家庭用ミシンで縫いこなすのに苦労したが、袖を通すなり感激した。
着心地が軽く、ふわっとあたたか。天女のはごろもに包まれているみたいな夢見心地になれる。

前回作ったネル、また無印良品のネルと比べても、品質の差は明らかだ。
これなら、同じ生地でもう1着作りたいな〜。

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コメントはこちらから(お気軽にどうぞ)

  1. またまた深夜にこんばんは。
    FFです😃

    良い感じのパジャマに仕上げられましたね~。
    私もコレ欲しい…😍
    デザイン、好きです。
    しかし、減らして16パーツとは、多いですね💦
    作業工程も、リックラックさんのパジャマとは一味違うのでしょうね。

    パンツの補強のための小股テープ、市販のテープでなく、共布で作成されたのですか?そうだとしたら、すごく手間をかけて作られましたね😀
    黒蝶貝のボタンも素敵✨

    段付き押さえ、私も使ってマス。
    老眼で、ハズキルーペかけてステッチかけるのにも限界を感じて…😅
    あと、縫い代を縫うのに、最近はマグネット定規でなくピンクのクッションの…名前忘れましたが、ペタッとミシンに貼るやつを使っています。粘着力なくなれば交換の使い捨てなんですけど、便利かもです😃

    私は最近、キルティングボア生地で…
    部屋着のベスト、巻きスカート、ぬいぐるみの服を作っていました。
    留め具は、初めてアメリカンホックを使用したのですが。
    取り付けるために金づちで叩くと…かなり音が響きます😅
    なので日中に作業しました😅

    またまた長くなってすみません💦
    ジョニーさんのブログ、とても勉強になります。
    素敵な記事に感謝です🥰

    • FF様
      コメントありがとうございます。
      金子先生の型紙はパーツが多いんですが、出来上がるとかっこよくて病みつきになってしまいました。

      小股テープは共布です。共布だとぬいしろの分厚みが出るので、市販のテープを使った方がすっきりしていいかも。

      ピンクのクッション、気になって検索しました。今度使ってみます。

      キルティングボアってどんな感じだろう?
      厚みはあるけど、案外柔らかくて針は通りやすいんでしょうか。あたたかでしょうね。
      興味津々です。

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