手縫いで洋服を作るための初歩知識とコツ

まとめ
この記事は約6分で読めます。

趣味のソーイングにハマっている。ミシンがなくても未経験でも、手縫いだけで洋服を作ることは可能だ。簡単なものなら数時間ずつ作業して2〜3日でできる。

この記事では、私が何枚か縫って学んだコツ、「もっと早く知りたかった」と思う知識を紹介したい。

1. 初歩知識

針先が大事

くり返し使用した針は針先が鈍るので、適宜新しいものを使った方が縫いやすい。

薄い布には細い針、厚い布には太い針を使用する。針は指に合った長さで短い方が移動距離が短く、楽に縫える。

糸は手縫い糸を使う

ミシン用の糸と手縫い糸はより方が違う。このことを知らずにミシン糸で手縫いしようとしたら、布目を通るたびに糸がよじれてイライラした。

私が使用しているのは次のような糸だ。

  • 手縫い糸……フジックス・シャッペスパン手縫糸(生地の厚みに関わらず、大抵のものはこれでOK)
  • ボタン穴……フジックス・タイヤー絹穴糸(糸が太く、滑りがよい。ボタンホールだけは専用の糸がいい)
  • ボタン付け……ダルマ家庭糸(銘柄にこだわらず、丈夫な糸ならなんでも可

糸を買いに行くときは端切れを持っていき、色を合わせるのを忘れずに。

手縫い糸とミシン糸では糸をよる方向が逆になっている。
そのため、右利きの人は手縫い糸を、左利きの人はミシン糸を使用するのがおすすめだ。

大抵のものは100円ショップで買える

針、糸を含めて、様々な手芸用品がほとんど100円ショップでまかなえる。

私はスレッダー(糸通し)、パジャマゴム、裏側に使用するバイアステープなどの消耗品を調達するときに便利に使っている。
最近では「ほつれ止め液」を購入した。

基本の縫い方

なみぬいだけで、ほとんどのものが縫える。

ぬいしろの始末は「折りふせぬい」が簡単だ。これは、なみぬいを2本かけるだけ。場合によっては「まつりぬい」の方が都合がいいときもあるが、基本は全てなみぬいで縫える。

折りふせぬいのやり方ぬいしろの始末(見えるとこ・折り伏せ縫い&袋縫い編) | nunocoto

初心者が縫いやすい服

初心者におすすめなのは、ウエストゴムのスカート・パンツや、プルオーバーのブラウスなど。襟やポケット、ファスナー、ボタンなど、パーツを追加するごとに難しくなる。

プルオーバーのブラウス

生地選び

ハリのあるコットンやリネンが最も縫いやすい。
ガーゼや薄手の生地はやや扱いにくく、初心者向きではない。ニットなど伸びのあるものは上級編。

通販を利用する場合、色見本を取り寄せるのもよいが、私の経験では小さい面積で見るのと、洋服のような広い面積で見るのとでは色の印象が違うことがある。
できるだけ売り場に足を運んで、見て、触って選ぶ方が失敗が少な、結局は時間を節約できる。

何を作るか(ブラウスか、ワンピースか)に合わせて、どんな生地が好みに合い、縫いやすいのか下調べした上で買いに行くのがおすすめだ。

型紙の種類

サイズ別に大きな紙1枚に印刷されたタイプを買うのが一番簡単だ。
最初からぬいしろが印刷されたものもある。
手芸店やインターネットの型紙専門店で購入できる。好みに合う形が見つかれば、このタイプの型紙を利用するのが初心者にはおすすめだ。
リックラック、ファブファブリックなど)

それに比べると、パターンブックに付属している型紙は複数のサイズが印刷された中から薄紙に写しとるのでまちがいやすいし、手間がかかる。
フリクションマーカーなどで写したい部分に色をつけ、あとでアイロンを掛けて消す方法がおすすめだ。

A4サイズに印刷されたものを切り貼りするタイプは一番めんどくさい。テープのりやスティックのりを使用し、型紙が波打たないように微妙なズレが出ないようにと神経を使い、作る前から疲れてしまう。

ぬいしろの付け方

手縫いでは、ぬいしろを多めに取るのがおすすめだ。私はいつも1.5cm取っている。
裾など折り上げる部分は手順書通りに。(3〜4cmと書いてあることが多い。)

追記:
洋裁中級者の母は2.5cmなどぬいしろを多めに取って裁断するらしい。
縫ってみて、袖ぐりなんかがきついと感じたときに、その方が修正しやすいとのこと。

同じ型紙で何枚も縫うつもりなら、型紙にぬいしろを付けておいた方が2回目以降ラクできる。
そうでなければ、型紙はぬいしろなしで生地に直接製図しても同じだ。

柄合わせ

柄を選ぶときは、初めは小さい柄やランダムな柄、水玉など、柄合わせが要らない柄を選ぶとよい。
チェックやストライプは柄がズレていると目立つので、要注意だ。

なお、「無地は粗が目立つからかえって技術が要る」と母から教えられた。

簡単な柄合わせの考え方は、こちらの記事を参考にした。

柄合わせの方法-mametto-by nutte | mametto(マメット)

柄合わせ | cherrybonbon洋裁店の『洋裁のススメ』

2. 洋服作りのコツ

全くの未経験でも、洋服は作れる。

私が初めて縫ったのはパジャマパンツ、バタフライスリーブのブラウス。
2つとも「初心者でもできる」が売りの簡単な型紙を利用した。

最初はお古のシーツを流用し、わからないところは適当にやったりインターネットで調べて、なるべくお金をかけずにやるようにした。
そのうちに少し高度なことをやりたいと思うようになり、基礎的な知識が書かれたテキストを1冊購入した。

手縫いでもミシンでも、縫うべきところは同じだ。
インターネットで調べても全く同じ内容が無料で載っているし、動画もあるが、私は写真で一覧するのが好きなのでテキストを購入した。
スナップの付け方一つでも、先人の知恵を借りれば、自分で考えて適当にやるより賢いやり方を学べる。

最初のうちはとにかく、簡単な型紙を選ぶのが「最大のコツ」だ。
1着につき新しいことを学ぶのは1〜2ケぐらいにして、徐々に難易度を上げる方が挫折しにくい。

生地選びも重要だ。初心者でも扱えるかどうかわからなければ、売り場の人に訊くのがいいだろう。
私の母は若い頃洋裁学校に通っていたが、そんな人でもファンシーツイードに挑戦したときは縫えなくて、上級者の友人を質問攻めにして嫌がられたらしい。おかげで私は「ファンシーツイードなんか一生買ったらいけない」と学んだ。
そういう難しい素材こそ、既製服を買うべきだ。

3. ミシンか、手縫いか?

常々「ミシンが欲しい」と思っていたが、スペースの問題もあり、最初は手縫いで服作りを始めた。
実際ミシンを持っている人でも「作業スペースがない」「奥にしまい込んで出すのがめんどくさい」という声をよく聞く。作業スペースが確保できるまでは手縫いで腕を磨くのもいいと思う。

時間をかけて丁寧にすれば、手縫いで作れないものはない。
高級紳士服のデザイナー、パトリック・グラントも「うちの仕立店では大半が手縫いだ」と話していた。(『ソーイング・ビー』シーズン1、第4話)

追記:
その後、祖母のミシンをゆずり受けることになり、ミシンを使い始めた。
が、襟付けや袖ぐりなど曲線部分や難しい部分は今なお、手縫いに頼っている。
例えば、アームホールやパンツのお尻の縫い目など「動き」がある部分は手縫いの方が動きやすく、着やすいそうだ。

終わりに

私は『暮らしの美学』ことねさんのブログをきっかけにして、洋服を手作りするようになった。

「ソーイング」の記事一覧 | 暮らしの美学

ソーイングブログを運営しているのはハイレベルの人が多く、初心者が「ちょっと真似してみよう」と思える次元をはるかに超えていることが多い。
そんな中で、ことねさんは初心者向けの情報を発信していて参考になった。

私も初心者目線の情報発信を心がけ、仕様書に書いていないことがあればなるべく過程を残しておきたい。
実際、大体の工程は仕様書やパターンブックの解説に丁寧に書いてあり解決できるのだが、その上で困ったことが時々出てくるので、そうしたことを中心に後の自分のためにも記録を残していくつもりだ。

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コメント

  1. ジョビーさん、こんばんは。
    フムフム、と読ませて頂きました。

    一針一針丁寧にチクチク縫う作業、したいですねぇ。
    老眼と根気の無さで、大きい物は作れる気がしませんが😅

    私はというと…
    最近はフリルのついた立襟ブラウス作っていました。(母用)
    次はメンズ物のシャツを作る予定です。
    (縫い物とは関係ない話ですが…
    先日帰省した子供が、来年また受験すると言って去って行きました。
    三度目の受験です…😱)

    またブログ、更新されたら拝見させて下さいね😊
    あと…コロナに感染しないよう気をつけてお過ごし下さい。
    私も気をつけます☆

  2. FF様、なんとなんと、三度目の受験ですか!!
    ショッキングですね。

    フリルのブラウス見たい!! お母様、喜ばれたでしょう。
    私は、放置していた夏のシャツを急いで作っています。
    出来上がったらまたブログに上げますね。

    しばらく厳しい状況が続きそうですが、FFさんもどうぞ体にお気をつけて……。

  3. ジョビーさんこんにちは。
    そう、ショッキングなんですよ…
    聞いた瞬間、思考停止しました。
    来月ワクチンを打ちに帰って来るので、気持ち変わっていないか確認しますが😅

    フリルのブラウスはですね、
    楽天のショップの、たけみやさんで生地を買って、ショップレビューに写真を載せました。
    生地がつれて、ちょっと失敗しましたが💦
    たけみやさんの、京都産80ローン シルケット加工、で検索したら見る事が出来ると思います。
    (その次に作った綿麻生地は、まだマシに仕上がりました。写真は載せていませんが。と言い訳😅)

    少し前に、県内で大きめの生地屋さんに初めて行きました。
    生地がたくさんあって、感動しました。材料も全て揃うし、店舗って良いですね。
    自粛生活なので、しばらくは行かずにガマンしますが。本当はもっと行きたい。実物を見て選べる良さ、ネットとは全然違いますね!

    それでは、ジョビーさんの夏シャツがブログにアップされるのを、楽しみに待ってま~す😃

    • うわーーー感激!! 初めて作品を拝見しました。
      モーブグレーのブラウスですね。共布のくるみボタンがいっぱいで、シックで素敵。
      これからの季節にぴったりです。

      この頃、やっと涼しくなって、やる気が戻ってきました。
      夏前に買い込んだ生地が溜まっているので、これからせっせと縫いますね。
      FFさんは次は秋物ですかね☺️

      しばらく間が空きましたが、コメントくださってうれしいです。ありがとうございます。

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