ベッドシーツを買い換えることにした。
これまで使用していたのは無印良品のリネンのフラットシーツだ。
購入価格は5,000〜6,000円。
ダブルとセミダブルが1枚ずつあり、中央が擦れてやや薄くなっているものの、敷きパッドをのせて使っていたので周辺部はきれいだ。捨ててしまうにはもったいない。
使い古しのシーツなんかメルカリで売るわけにもいかないし、何かに再利用できないかと考えた。
そうだ、パジャマにリメイクするといいかもしれない!
こんなブログがある。
『暮らしの美学』を運営することねさんは、普段着のジャケットやワンピース、パジャマからインナーまで全部自分で作って、ボロボロになるまで着倒す主義の方だ。このブログがおもしろく、ソーイングの記事は隅から隅まで読んだ。
ことねさん曰く、パジャマは初心者向きだという。比較的簡単にできるし、ちょっとぐらい縫い目がガタガタしても自宅で着るには問題ない。
何度も作るうちに長持ちさせるための工夫をするようになって、得た貴重な知見をブログでシェアしている。
ことねさんの記事を参考に、私もパジャマズボンを作ってみた。
初心者でもRick Rackの型紙なら作りやすい
ことねさんのお薦め、Rick Rackの型紙は上下で2,000円。ちょっと高いなと思ったが、それには理由があった。
- 初めからサイズ別に印刷されており、いきなりハサミで切って使用できる。多数のパターンから自分のサイズを判別して別の紙に写すという、むだな作業が要らない。(欠点としては、複数のサイズを作りたい場合に割高となる。)
- 型紙に「ぬいしろ」が含まれている。
- 詳細な手順書つき。
- 作り方がわからなければ、電話でサポートが受けられる。フリーダイヤル、平日10〜17時まで。
これはいいと思い、迷わず購入した。他にもいろいろ欲しくなったが、まずは「パジャマパンツ」の型紙だけ買って完成させ、うまくできたら他も作ってみようと決めた。
パジャマズボンを長持ちさせるための工夫
- 内側の布の始末は「折りふせぬい」を採用した。「折りふせぬい」はアイロンを使用し「なみ縫い」を2本掛けるだけ。初心者でも簡単にできる。
- ゴム通しは上側に余分な布をとる「フリル巾着」仕様にした。
- 股間の中心部に「力布」をつけた。市販のパジャマにはあや織テープをつけているものが多いが、手持ちがないので、共布を重ねてつけてみた。
作り方《例》
1. まず型紙を用意する。
「折りふせぬい」で始末できるよう、1.5cm分のぬいしろを確保した。
また、手持ちのパジャマと型紙を比べて股下の長さをチェックした。(長すぎる場合は膝のところで折りたたんで縮める。)
2. 生地を裁った。
シーツが薄くなっている部分は避け、なるべく端を使用した。
また「前パンツ」「後パンツ」の外側ラインをぴったり合わせて、縫わなくていいように一続きにアレンジした。デザイン上ゆるやかな曲線になっているところを直線にするので、形が少し変わるが、大幅に手数を省ける。
3. 股下を縫う。
「折りふせ縫い」のやり方は、こちらのページがわかりやすい。
Rick Rack「手順書」に縫いしろは左右で片方は前に倒し、もう片方は後ろに倒すようにと書いてある。指示に従った。
4. 股上を縫う。股上は二重に縫って補強する。
5. 力布をつけた。(共布を使用する場合はバイアスにカットするといい。)
6. 裾を三つ折りで縫った。
7. ウエストを始末する。
まず1cmのところで折って、フリルのバランスを見ながら、さらに4.5cmのところで折り、アイロンを掛ける。布端をなみ縫い。ゴム通し口は2cm程度開けておく。
8. 2本目のなみ縫い。縫い目がガタガタでも、フリルにすれば粗は目立たないので気にしない。
ここはゴム通しに関係ないので、ぐるっと全周縫う。
9. ゴムを通す。
私は手持ちの「ひも通し」(100均で購入したもの)を使用したが、細いひも通しでは通しにくく苦戦した。幅広のゴムを通すときは「幅広ひも通し」か安全ピンを使うと簡単にできるらしい。
ゴムの長さは手持ちのパジャマを参考に調節した。
10. ゴム通し口をふさいだら、完成!
11. おまけ
前後ろがわかりすいように後ろ内側にバッテンをつけた。
感想
あまりにも簡単にできて、驚いた。
「パジャマだから」と気軽にザクザク縫ってしまい、時間短縮できたのが大きい。サポートは全然必要なかった。
パンツがうまく縫えたので、気をよくして、この後パジャマシャツの型紙も購入し、上下で3組縫っている。手縫いで2着、ミシンで1着。手縫いでも時間をかけさえすれば簡単に縫える、いい型紙だと思う。初心者におすすめの型紙だ。
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