初めての型紙に挑戦する際に、シーチングを使ってパターンチェックするようになった。専門用語で言うところの「トワル」だ。
実際にやってみると、洋裁初級者にも多くの利点がある。
洋裁初級者がトワルを作る利点
- 裁断・縫製の練習ができる。
- 着丈、袖丈をあらかじめチェックできる。
- シルエットを確認し、補正を試すことができる。
- 型紙の写しまちがいなど、単純ミスに気づきやすい。
シーチングは縫いやすくほどきやすいため、練習に最適だ。
裁断もやりやすい。
私は裁断下手で困っていたが、シーチングはズレにくく紙のようにザクザク切れるのでコツをつかんだのか、気づけば、以前より早く上手にできるようになっていた。これは、うれしい余録だった。
また、「わ」で取るべきところを勘違いして切り離してしまったり、丈を短くしようとして前後の長さが大幅にずれたりと、無知ゆえの凡ミスも多い。
そうしたミスに気づき、本番前に修正できる利点は大きい。
実際に作った試作品《例》
こちらはシャツの試作。
初めは身頃と袖だけのつもりだったが、ポケットとカフスも練習したくなり、後から裁断して縫い付けた。

試作には余っている色糸を使用するため、ステッチが見やすい。
こちらは『誌上パターン塾』を見て自分で製図したトップス。


プルオーバーにするつもりが、あまりにぴったりしすぎて脱ぎ着しづらかった。この後、ゆとりを入れて調整する予定だ。
シーチングは無駄がない
90cm幅のシーチングは1人分のパーツを取るのにちょうどいい。
二つ折りにして型紙を置くと、左右の身頃やパンツがぴったり収まって無駄がない。
はぎれのうち、小さいものは捨て、大きなものは使いやすいサイズに切って台所の掃除などに利用している。
中途半端に残ったはぎれをきれいに畳んで保管したり、はぎれからどうパーツを切り出すか頭を悩ませるのも疲れるので、そこに手間をかけなくて済むのは助かった。
何m買うのがいいか?
オカダヤのワゴンセールで10m買ったのに、あっという間に使い切った。作ったのは下記の通り。
- シャツ……3着
- パンツ……2着
たったこれだけ。
シャツは身頃と袖、パンツは前後だけで細かいパーツは省略しているのに、すぐに使い切ってしまった。
新しい型紙をどんどん作りたい人や初心者ほど未知のパターンが多く、消費が早い。
たくさん作って慣れてきたら、前に作った型紙と比べるなどして、パターンチェックの手間は省けるようになるだろう。
たくさん使いたければ10m単位で。とりあえず1〜2着でいいなら、3〜5mというところだろうか。
シーチングが安く買える店
10m 3,000円ほどで売っている店が多い。
計り売りで少ない量でも買えるが、mあたり300円〜だ。
一方、日暮里の要藤商店ではmあたり200円。(2022年1月調べ。通販あり)
破格のプライスだ。
要藤商店のシーチング 購入ページはこちら
店頭ではカット済みも売っている。前回日暮里を訪れた際に3m買ったが、やっぱり、もっと多く買っておけばよかったな〜!
溜まっていくトワルの保管方法
パターンチェックを終えたトワルはマジックで型紙名を書いて保管している。どんどん増えるので永久に保存はできない。1年ごとに見直して整理するつもりだ。
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ジョビーさんこんにちは。
ご自身でバターンを作られるとは、すごいですね✨
いつかトルソーを買われる予感😁
シーチング、日暮里、お安い!
私は県内の手芸店でメーター260円くらいの生機を買いましたが…ちょっとゴワゴワしてます😅
でもホント、練習用の生地を買って練習したり、体型に合うかチェックするの、大事ですね。
私はパターンは作れませんが…袖カフスとか襟とか、自信ない部分は何度か練習するようにしてます。
袖口の切り込みのイッテコイ始末、今作っているシャツの本番前に、また練習しようかと。生機か要らない生地を使って。
更に余った本番生地でも練習するかも。シャツ生地、フランネルなので…ちょっとやりにくいかもなのです。
たびたびコメント欄を占領してしまい、すみません💦
ブログを拝見して、少しやる気がでました😉♪
FF様
いつもコメントありがとうございます。
シャツ縫いは襟や袖のあきの始末が難しいんですが、やり遂げると達成感ありますよね。
楽しくて次々に作りたくなってしまいます。
ネルだと、ふんわりしてあたたかで着心地いいでしょう。
楽しみですね!