スカートやパンツの型紙を写すときに自分仕様の丈に直したのはいいが、縫ってみると前後の丈が合わない。先日もそんなことがあった。
パターンチェック用の試作品と言え、これは……!
あやうくアンクル丈になるところだったわね。
改めて考えてみれば単純なことだった。
パンツ丈
パンツは膝の位置で型紙をカットして丈を伸ばしたり、短くするように書いてある本が多い。
前と後ろでは大きく形が違うため、短絡的に「長さ」だけ揃えようとすると食い違いが出る。
パンツ丈の修正・確認の方法
- 自分の股下の長さを測っておく。
- 前パンツの丈を膝の位置で加減して調整する。股下の長さ+ぬいしろは4〜7cm残す。
- 後ろパンツの丈を調整する。前パンツと同じ長さだけ加減する。
- 次に調整後の前パンツの「膝中心」から垂直に「膝下」の長さを測る。
- 後ろパンツの「膝下」の長さが前と一致していることを確認する。
- 膝から上は「膝中心」から股ぐりまでの垂直の長さ(高さ)がおおよそ合っていればOK。
2022/1追記:
パンツの裾がまっすぐのものは比較的裾上げがラクだ。
一方、すぼまっていたり逆に広がった形のものは、ぬいしろを裾線の部分で上下対称に描く必要がある。
なるべく股下は「自分の長さ」ぴったりに合わせて、試着による調整は少なくした方が無難だ。なにも考えずにバツッと切ってしまうと、ぬいしろの幅が足りなくなり仕上がりに響く恐れがある。
スカート・ワンピース丈
スカートは裾がまっすぐとは限らない。前後の長さが違うのもよくある。
しかし脇で長さを合わせなければつながりが悪い。
スカート・ワンピース丈の修正・確認の方法
- まず後ろスカートの着丈を中心で調整する。
- 体の厚み(後述)を考慮しつつ、前スカートの中心丈を決める。
- 両脇の長さをメジャーで測り、前後4箇所で長さが一致していることを確認する。
私はコットンブロードの水通しを怠って洗濯後にワンピース丈が2cmも縮み、裾をほどいて伸ばした経験がある。
また、サマーウールでスカートを作ったときはミスでぬいしろが一部短くなってしまい、裾を始末するのに苦労した。素材によっては裾のぬいしろが4cmくらいないと、おさまりが悪い場合もある。
自信がない人はとにかくぬいしろを多めに! 5〜6cmぐらい取っておくことをおすすめしたい。
中年体型・体の厚みがある人の問題点
注意すべき点として、お腹周りが太るとスカートが腰の高い位置で止まり、丈が短くなる。
また、切り替えなしのワンピースではバストやお腹の厚みの分スカートが持ち上がるので、場合によっては少し前側を長めにする必要がある。
とにかく、スカートの裾は長めに!(2回目)
終わりに
はじめはただ単に裾を切っただけで満足していたのに、だんだん自分への要求水準が上がって着丈を直したり、パターンアレンジも……。
最近では『型紙補正』という専門書を購入して読んでいる。
「この本を実践するのは、私にはまだ早すぎる」と思いつつも、1つ作品を完成させるごとに開いては「思い通りの形を実現するためにはどうすれば良かったのか……」悩んでいる。
機会があれば通信教育などでパターンを学んでみたい(と思うに至った)が、それまで、できる範囲で独習するつもりだ。
なにしろ、ミシンもなく手縫いだけで、本を見ながら独力でノースリーブのブラウスを縫いあげたところから始まっている。あの頃から比べたら、随分進歩した方だ。
「知るはよろこび、学ぶは楽しみ」
大学時代に英語を教えてくれた先生が繰り返し口にしていたフレーズを心に抱いて、マイペースで歩んでいきたい。
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