ペプラムブラウスの製図に挑戦した【誌上パターン塾vol.1 トップス編】

トップス
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リックラックで在庫限りの「起毛リネン」(カラー:紅藤べにふじ)を入手した。
カット済みの2.5mしか買えず用途に悩んだ。こんな鮮やかな色で大物を作ったら存在感がありすぎる。秋物のブラウスなんかがいいな〜。

『誌上パターン塾vol.1トップス編』を見て、初めてペプラムの製図に挑戦した。

『誌上パターン塾』とは:製図を学ぶための入門書だ。文化服装学院の通信講座のテキストとして使用されている。トップス編には実物大の「身頃」と「袖」の基本パターンが付属しており、ここからの展開で多くのアレンジを学ぶことができる。

フレア少なめの大人のペプラムを作りたい

  • 基本は11号のラウンドネック。
  • 襟ぐりは2cm広げる。(p92参照)
  • バストダーツ、肩ダーツあり。→試着後にさらにダーツを追加
  • ウエストラインは基本から5cm下げた。(p29参照)
  • ペプラムは0.4倍(最小限)のフレア。(p104参照)

ひだ少なめで、落ち着いた大人の雰囲気をめざした。

縫製の方法は他のパターンブックを参考に

『誌上パターン塾vol.1』には縫製の手順が書いていない。

独力で進めるのは不安だったため、中野ユカリ先生の『ちょっとよそ行き』を参考にして知識不足を補った。
この本は、初心者でも迷わず簡単に縫えるように手順が工夫されている。

中野先生の型紙を写して作ってみたいのは山々だが……どれもこれも身幅が広すぎて、《骨格ストレートタイプ》の私には似合いそうにもない。悲しい。

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  • 中野先生は難しいファスナーつけを金属製の「見せファスナー」にすることで簡略化している。
  • 袖や身頃の裾処理も簡単だ。アイロンで裾に折り目を付け、一旦折り目を開き、前後を縫い合わせてから裾をぐるりと1周縫う。など……

「起毛(ビエラ)リネン」の扱い方のコツ

  • リックラックの「起毛リネン」(在庫限り)は、普通のリネンとよく似ていて片面起毛だ。普通、表を起毛にして使用する。
  • 色は普通のリネンとほぼ同じだが、起毛の影響か、感覚的に白っぽくスモーキーに感じる。
  • 2分脱水しただけで毛羽が立った。脱水は最小限に留めた方がよい。
  • 冬の晴れた日に外に1時間干すだけであらかた乾いてしまった。半乾きをめざすなら20〜30分で十分だろう。
  • 毛羽をつぶしたり、余計なテカリを出さないため、アイロンは中温で裏側からささっとするだけに留めた。
  • 非常に縫いやすく、ほどきやすいが、毛羽がボロボロになるのとネップも出やすいため、縫い直しは最小限にした方がよい。

家庭用ミシンでリネンを伸ばさず縫うには

『洋裁ガール』のちはるんさんが「リネンは伸びやすくて苦労した」と書いていた。

最初はその意味がわからず「リネンはざっくりしているから、布目が乱れやすくズレやすいってことかな……?」と想像したが、初めてリネンをミシンで縫って、その意味を理解した。


ジグザグミシンをすると、ぬいしろが波状になってすごく伸びる!!
(縦<横<バイアスの順に伸びる)

ただし、霧吹きとアイロンで押さえられる程度だ。

  • 2枚まとめてジグザグミシン……よく伸びる
  • 1枚ずつ「裁ち目かがり」……少し伸びる
  • 2枚まとめて「裁ち目かがり」……あまり伸びない

リネンはほつれやすいため、裁断ではぬいしろを多め(1.5cm)に取って、縫い合わせた後でぬいしろを切り揃え(1.0cm)、2枚まとめて「裁ち目かがり」をするとよい。

工夫した点

襟ぐりの始末には共布ではなく、ブロードの別布を使用した。厚みを抑えるためだ。

袖山が少しふくらんだエレガントなスタイル。
片袖を付けた時点で「もしや、肩が動かしづらいかも?」と心配して脇マチを入れようとしたが、袖のふくらみと引き換えになることがわかり途中で断念した。
両袖を付けてみると肩の可動性は低めだが、吊り革につかまれないほどではない。

ウエストダーツは「なし」で計画していたが、試着したら、あまりにも寸胴だった。
前だけほどいて2cmずつつまみ、ダーツを入れた。

ビフォー:吊るすと裾が大きく広がる
アフター:わずかな差だがダーツを入れて広がりを抑えている。

左右で2cmずつつまんだことにより、ペプラムの長さが合わなくなるため、製図からやり直した。
結果的に扇型のカーブは大きく変わらないことがわかり、側面で上辺2.0cm、下辺2.7cmずつカットして元通り縫い付けた。めんどくさかった〜〜。

欲を言えば、2本ぐらいダーツを入れてウエストを絞りたかったが、あまり大きく形が変わると裁断からやり直すことになると思い、控えめにした。

ペプラム付けと裾縫いでは、初めて《マグネット定規》を活用した。

裾のカーブも楽々

《マグネット定規》はぬいしろが均等でないと使えない。
裁断の正確さが求められるが、私のように裁断下手な人でも裾ならスイスイ使えた!!
FFさん、情報ありがとうございます。

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感想

  • 生地: リックラック ヨーロッパリネン〜和〜(起毛) 紅藤 約1.1m
  • 材料費: 合計6,358円(カット生地購入)
  • 型紙: 『誌上パターン塾vol.1 トップス編』より
  • 製作日数: 3日
  • 完成: 2021年11月23日

既製品のペプラムを探すとギャザーが多い。長方形で裁断できて効率がよいためだろう。フレアなんて扇型を2枚も使うから、生地のロスが多い。
でも、私は断然フレアの方が好きだ!

今回、自分で製図してぴったりにおさまり気持ちが良かった。
次は左右に2本ずつウエストダーツを入れ、ぎゅっと絞って作りたい。もちろんペプラムの製図はやり直しだ。

細かいミスもいろいろあったが、初めて作ったわりには上出来だった。
ミスした部分と型紙の変更箇所はノートにメモして次回に備えたい。

参考にした本はこちら
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コメントはこちらから(お気軽にどうぞ)

  1. 洋裁ガールのちはるんです。
    別件で検索していたところこちらの記事に辿り着き、まさか自分のブログが引用されてるとは!笑
    リネン伸びるって最初わからないけど、経験するとわかりますよね…
    また遊びにきます♡

    • ちはるんさん! コメントありがとうございます。
      いつもブログを楽しみに拝見しています。

      今頃は冬物を縫っておられるんでしょうか。
      1枚縫うごとに学びがありますよね。
      次の更新も楽しみにしています☺️

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