ヴィクトリアン・ラップという100年前のはおりものをTwitter(現X)で知り、フォロワーのおかめおばちゃんさんが「着てみたい!」と反応したことから、この企画が持ち上がった。
半分解展・長谷川さんによる投稿→タップするとTwitter(現X)に飛びます
いざ型紙を入手すると……
肩先に乗っかるだけの形で脱げやすく実用向きでなかったり、レースや刺繍の装飾をどうするかといった課題があり、実現しないまま数年が経過した……。
最近『すてきにハンドメイド』を手に取ったら、似たような形でもっと実用的な型紙が掲載されており、ヴィクトリアン・ラップの代わりにこれを作ることにした。
おかめさんからいただいたヒント
- 身長、肩幅。
- 髪型は短め。マニッシュな着こなしが好き!
- ブルーグレー、モスグリーンなど、くすんだ色が好き。
- 「黒は着こなしが難しい」?
型紙
型紙は『すてきにハンドメイド2023年9月号』掲載の「ストールえりのケープ」
リバーシブルで袖口から裏地がちらっと見えたりするのがおしゃれだ。共布でストールやオーバースカートを作ってコーディネートできるようになっている。
前をボタンで留められる点がまず気に入った。車の運転が多いのにズルズル下がってきたり、ハンドルに引っかかったりする作りでは危ない。
生地は黒のデニムでカジュアルに。裏地にアクセントカラーを入れてかっこよくまとめたら、おかめさんの普段の服装にも合うんじゃないかな。
ちなみにおかめさんとは一度もお会いしたことがなく、写真も見たことがない。完全に想像である!
生地
ブラック×ブラックのデニム、10オンス。
裏地はウィリアム・モリスの「ウィローボウ」という柳を描いた柄。
オックスで厚みがあり、デニムと重ねると少し重くなってしまった。
他の色なら、シーチングもあったんだけどね〜
表地はもっと軽く暖かな素材(ウールやフリースなど)のほうが良かったのだが、今回は着る人の好みがわからないのでコットン同士の組み合わせにした。
縫製
初めてデニムを縫って、楽しかった!
14番針・60番糸で縫い合わせ。縁のステッチは16番針・上糸を30番糸で一周ぐるりと縫って補強した。
ボタンホールは手縫いで。ダルマ家庭糸の30番を使用したところ、頼りなかったため二重にかがった。
ここはシルコートの20番とか、太い糸を使えば良かったなー!
脇の下はボタンではなくスナップボタンに変更。
感想
われながら、かっこよく出来て満足だ。
モリスってやっぱりいいよね〜。
おかめさんには大変お待たせしてしまったが、ちゃんと納得いく作品に仕上がったので、これで良かったと思う。
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