かたやまゆうこ先生がオンライン講座で着ている服が気になる。
先生は、講義の日は1着は自作の服を身につけることにしているそうだ。受講生からも「先生の服を紹介してください」とリクエストされるらしい。
アーカイブを見ていたら、2021年7月10日配信時に着ていたトップスが特に素敵だった。
半袖のブラウスで、身頃が大きなタックプリーツの連続でできている。黒地にペイズリーの織柄が入っており、光の加減で模様が浮かび上がる。
プリーツが引き立つ柄を意図して選んでおられるところが、いいね!
これを作りたくて掲載誌を取り寄せた。
型紙
『コットンフレンドソーイング vol.2』に掲載の型紙だ。
半袖ワンピース、半袖ブラウス、ノースリーブブラウスの3パターン。
パネルラインで、前後の身頃に3つずつプリーツを畳む。ウエストをやや絞ったことにより裾が広がってぱっと見、ペプラムのようにも見える。
おもしろい形だ。
かたやま先生が着ていたのは真ん中のブラウス(半袖)の色違いだよ!
残念ながら、掲載誌は現在入手困難となっている。
ワンピースの型紙のみ、ブティック社が運営するサイト『cfマルシェ』にて販売されている。
ぬいしろ、レシピ付き。サイズはS〜LLの4種類。
ブティック社『cfマルシェ』の販売ページはこちら→プリーツワンピース
私は『コットンフレンドソーイング』より、ノースリーブと半袖の型紙をアレンジして7分袖に改造し、丈長のブラウスを作った。
サイズ選びのポイント
出来上がりの寸法だけ見てMサイズで仮縫いしたら、両脇のプリーツが広がってグシャッとなり、美しくなかった。
かたやま先生のゼミで初めて質問したところ「出来上がり寸法ではなく、ヌード寸法表を見てください」「バストのゆとりは、デザインによって大きかったり小さかったりいろいろなので、ヌード寸法表を確認する方がいいです」と教えていただいた。
『コットンフレンドソーイング vol.2』では真ん中に突然《レシピガイド》が載っている。
そうか、ここを見落としていた。
ヌード寸法表によると、私のサイズはL〜LLの間だ。本番はLで制作した。
これから作る人はこの表を参考にしてくれ!
私と同じ轍を踏まないように……
生地
ノースリーブでは、以前から目をつけていたスカラップレースの生地を使用した。
多めに購入し、前身頃と脇とで柄が合うようにしたが、はぎ目はプリーツの奥に隠れるので表がそこまでぴったり合うわけではない。柄合わせにそこまでこだわる必要もなさそう。
7分袖の方は、何度も購入しているリックラックの「ヨーロッパリネン〜和〜」を使用した。
リックラック・購入ページはこちら→ヨーロッパリネン -和-
縫製
バストのはぎ目で「7mmいせる。もしくはタックをたたむ」の指示に困った。
いせ自体がよくわかっていなかったし、「いせるって……どうして? なんのために?」ととまどってしまった。
シーチングのような硬い生地ではたった7mmでもつっぱってしまい、小さいタックにでもするしかない。
かたやま先生に訊ねたら「タックでもいいです。ここはふっくらさせる必要はないです」とのこと。
後からオンラインゼミ(2022年7月16日配信)を聞いていたら、パネルラインでのダーツの移動の話があり、なぜ、ここでいせるのかが理解できた。つまり、ダーツをあちこち移動させた結果、胸元に小さなダーツが残るのでダーツの代わりにここをつまんでタックにするか、いせて処理するということだ。
シーチングでは硬くて上手に縫えなかったものの、ローンやリネンでは特になにもしなくても自然に縫ったらいせられた。
また、肩にあるV字の切り込みの意味がわからず質問すると、これはプリーツを畳んだときにはみ出し、切り落とすことになる部分らしい。
「プリーツの畳み具合やサイズによって(Lサイズ以上では)必要ないかも。気にしないで作ってもいいです」と言われたので無視して作った。
実際、Lサイズだとあまり関係なかったような……。
ノースリーブを試着するとゆったりした形でやや寸胴に見えるのが気になり、ウエストを5mm削った。削りすぎると、今度はかぶりで着にくくなりそう。袖ありの方は型紙通りにした。
完成
- 生地:レース工房ルジャンタン 綿ローン(ブラック×パープル)112cm×2.5m
- 材料費: 3,630円
- 型紙: 『コットンフレンドソーイング vol.2』
- 制作日数: 4日間 縫製5.0h
- 完成: 2022年11月9日
- 生地:リックラック ヨーロッパリネン〜和〜(桑の実)112cm×2.5m
- 材料費: 3,090円
- 型紙: 『コットンフレンドソーイング vol.2』
- 制作日数: 3日位 縫製時間不明
- 完成: 2022年11月9日
プリーツを縫うのは楽しかった。縫いやすい生地を選んだこともあり、すいすい縫えた。
着てみると、ノーリーブではプリーツはぴったり閉じている。肩が少し長い感じがするので肩先を削るといいかも?
7分袖もほぼ同じ形だ。わきの生地が袖にひっぱられるので、こちらはプリーツがやや開きやすい。
例えば、わきの下にマチをつけるとか、プリーツ止まりを多めに縫ってしまうとか。悩んでしばらく放置してしまい、「余計なことをするより自分の体を絞ったほうが早い」という結論に達した。
これでもジムに通って1〜2cm絞ったのだ。もうあと1cm絞ればLサイズの体になる。
ローンもリネンも縫いやすいが、シワになりやすい素材でアイロン掛けがめんどくさかった。
この服はプリーツがビシッと決まっている方がいい。キーピングでも使うといいのかな?
次に作るときは、アイロンが効きやすく、シワになりにくい素材を上手に選びたい。
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