2022年1月にシャツを縫ったら楽しくて、調子に乗ってもう1枚作ることにした。
洋裁歴3年目。初めて自分以外の人の服を縫った。
型紙
金子俊雄先生の著書を見比べ、『オールシーズンのメンズ服』から「スタンドカラーシャツ」の型紙を選んだ。
生地が2mしかないのと柄がうるさいので、クレリックにした。
ボタンも準備したが、考えてみたら、パートナーは極度のめんどくさがり。スナップに変更して着やすく、見た目もさらにすっきりした。
お腹まわりが大きい男性のための補正方法
パートナーはお腹まわりが大きい体型だ。既製服ではM〜Lサイズを着ている。
そこで、Mサイズの型紙で仮縫いしたら、前が閉まらなかった。
ショック!
2度目は幅を測って不足分だけ広げたが、それでもまだバストがきつそうだ。前を合わせてみると首も苦しい。
適当に作らず、p62の「ヌードサイズ」を見るのが近道だった。
「ヌードサイズ」で大体寸法を合わせて、肩幅を補正した方がフィットしやすい。
仮縫い3回目。
大幅にサイズを上げて、肩だけMサイズに合わせて直した。袖ぐりのラインもつながりよく引き直した。
このとき、たまたま肩の角度が直角に近い形で書けていたため、前後のつながりに支障をきたさなかった。
その後、かたやまゆうこ先生の『ソーイングゼミナール』に入会してアーカイブ放送を見ていたら「肩の補正では角度を直角に」と言っていて、へーと思ったんだよね。
今回はたまたま、まぐれでうまくいって良かった〜〜。
難しかった点
前だけ柄合わせした。左右の前で柄を合わせ、さらに左前に別裁ちした「前立て」をのせる。
この前立てを、3mmずらして付けるのが厄介だった。
左端には2本線のしるしが並んでいる。右の線で柄合わせをして、縫い合わせる際は左の線で行い、折り返すときに3mmずらして付ける。
頭がこんがらがってしまい、前立ての柄合わせだけで30分もかかった。
あとの仕様は、月居良子先生のシャツとほとんど同じだった。
肩は、金子先生の作り方だと表から縫い合わせ、裏ヨークをかぶせてからステッチを掛けるようになっている。この方法は、縫い合わせの線が表に出にくく合理的だ。カフスも同じく。
ただ、コバステッチが2mmだとときどきステッチが落ちるため、5mmに変更してしっかり縫い付けた。
工夫した点
襟は前回の経験を踏まえて、表・裏にR111を貼った。カフスは表だけ。これは生地の硬さによって調節すべきだ。白い襟は粗が目立つが、濃い色の方が目立たないという違いもある。
久しぶりのスナップ付けには手間取り、1ケにつき約5分かかった。8組16ケで80分。
コツは……
- できるだけ輪を小さくしてから針をくぐらせ、糸がねじれないようにして玉を作る。糸がねじれると時間をロスする。
- 最後の玉結びはスナップから2mmぐらい離して小さな玉を作り、迅速に生地の下にしまう。
パートナーが「第一ボタンは苦しいから閉めない」と言うので、第一は通常の位置よりずらして付けている。(第一と第二の間ぐらいの位置。ここにスナップがないと襟がだらんと開いてしまい、見苦しかった。)
いざ、試着
袖を付け、袖下から脇までを縫い合わせたところで、パートナーに試着してもらった。ここでまたしてもショック!
肩から脇の下にかけて「たすきじわ」が発生している。
「えー、あなた、こんなになで肩だったの!?」
「そうだよ」
仮縫いのときには目立たなかったが、ブロードは薄いのでシワがたっぷりできる。
「最近の服はドロップショルダーが多いから、全然気づかなかった……」
もうロック始末までしちゃったのに……と思いつつ、まずはシーチングで補正を試みた。
肩先を5mm下げ、アームホールの脇の下も同じだけ下げて線を引き直す。
これにより肩のシワは少なくなったが、袖の前後のシワの出方にはあまり変わりないような……。
前後で出ているということは、釣り合いが取れていると考えていいのかな?
テキストのモデル写真と見比べて、まあ、こんなもんかと判断した。
次回はなで肩補正もしよう。(今回はもういいや。)
完成
- 生地: HARA WOOL コットンブロード ペイズリー柄 110cm幅×2m
- 材料費: 1,996円
- 型紙: 『オールシーズンのメンズ服』より
- 製作日数: 4日 裁断・印つけ3.0h、縫製10h
- 完成: 2022年2月21日
イメージ通りのシャツができて満足だ。
体型にフィットした服は着心地がよく、肩も凝らないはず。めんどくさがり屋のパートナーのために、私がめんどくさい思いをしてスナップを付けておいたので、活用してもらいたい。
袖はジャストサイズにしすぎてつり革をつかんだときに短すぎるので、あとプラス2cmぐらいかな〜。
最初に作ったシャツは、襟を2〜3回直したんだけどうまくいかなくて苦戦中。
何回も直してほんとにイヤになっちゃう……。
それに比べて、金子先生の型紙は完成度が高く、すばらしい!
パートナーも気に入ったようで「2枚目はまだ?」って訊かれちゃった。
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