今年も、友人と相談してブラウスを1枚仕立てた。
協力者:Wさん
高校の同級生。去年作ったギャザーのブラウスが気に入り、愛用してくださっている。
夏物の軽いブラウスを提案したところ「会社に着ていけるもので、長袖の方がいい」と言われ、希望に沿うデザインを探した。
型紙
かたやまゆうこ『ブラウスを縫おう。』より、ボタンで開閉するタイプの前あきのブラウス(D-2)。
Vネックの見返し仕立て。2つの胸ポケットとふんわりしたシルエット、袖のギャザーがポイントだ。
生地
とろみ素材を探したが、ちょうどいいものを見つけられず、縫いやすさを優先してブロードに落ち着いた。
ファブファブリックの生地は品質が良く、ツヤがあって色柄もよい。
本人の好みを聞いて、ネイビーに白の格子柄(ウィンドウペーン)を採用した。よく見ると、白は濃淡の2色遣いになっていて、さりげなくおしゃれな印象だ。
ふわっと軽いので、夏でも、見た目爽やかに着られそう。
柄合わせ
格子の真ん中を中心にしたかったのにうまく行かなかった。(たぶん、前中心ではなく前端で合わせてしまったんだと思う。)
前後の高さ、後ろ中心、襟ぐりの見返し、ポケットの柄合わせはOK。袖はギャザーでカフスにチェックの交差部分が入るようにして良かった。(ここがストライプだと変な感じになりそう。)
その後、YouTubeを見ていたら、うってつけの動画を見つけた。こういうふうにすれば良かったんだ……。
ポケットはバイアスに取っても良かったのだが、柄の途中からバイアスに切り替えるなんてどうしたらいいかわからず、縦地にした。
縫製
縫製で一番時間がかかったのは袖のパイピングあきだ。
本に書いてあった方法を試したが、U字の谷間で縫い目を落としてしまって何度やってもうまく行かず。検索して他の方法を試してみたら、驚くほど簡単にできた。(かたやま先生の教え方が悪いということではなく、この方法がたまたま私にはやりにくく、合っていなかったということ。)
動画を真似したら、5分で簡単に縫えてビックリしたよ!
ギャザーも同じく。ギャザーミシンさえちゃんとできていれば、糸を引っ張ってギャザーを寄せるのなんて簡単なのだが……。ギャザーミシンがいまいちのときは、ああでもないこうでもないといじくりまわさず、ほどいて初めからやり直したほうが早いとわかった。
うまくいかないやり方にこだわると、何十回繰り返しても同じ結果になる。
たまたま「まぐれ当たり」でうまく行くまで、ひたすら時間を浪費することになるのだ。
何度か続けて失敗したら、一旦手を止め、別のやり方を探したほうが早いと悟った。
カフスの最後は初めて「落としミシン」を試してみたら、うまくできた。
完成
- 生地: ファブファブリック コットンブロード(ダークネイビー)
- 型紙: 『ブラウスを縫おう』D-2
- 制作日数: 5日間 縫製9.0h
- 完成: 2023年5月20日
縫製については大目に見てもらうこととして。デザインとしては気に入ったものができた。
大人っぽくシックな雰囲気でWさんに合っている。
ボタンはWさんの髪の色に合わせて茶蝶貝を選んだ。真珠貝でも良かったが、会社に着て行くのであれば、ブラウンの方がなじみよく落ち着いた感じになるだろう。
かたやま先生のデザインはなんてことない形だが、大人が着たときに自然体で着やすく、しっくりくるものが多い。
ふわっと柔らかい、この雰囲気。Wさんに似合っているんじゃないかな。
今回の作品では、パイピングに手こずったのをきっかけに、YouTubeの縫製職人(Senjyu工房さん)のチャンネルを見るようになり勉強になった。
自分が着るだけなら多少難があっても許せるが、他人様に着ていただくのであれば、もっと上手にならなければ……。次回までに縫製もさらにグレードアップできるよう、技術を磨きたい。
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