初めてロックミシンで縫ったパンツは残念な出来だった。
理由は2つ。
- 初心者なのに、端が丸まってしまうニット(=裏毛パイル)を選んでしまった。
- ゴムを伸ばしながら縫うやり方が、私には難しかった。
同じ型紙でも縫いやすい生地を選べば、もっと簡単に縫えただろう。
ぬいしろにキーピングしてから縫えばよかった!!
前回の反省点を生かし、今回縫いやすさ優先で生地を選び、ゴムを伸ばしながら縫うのではなく後から入れる方法に変更したら縫いやすくなった。
型紙
型紙は『みんなのカットソー』のストレートパンツ。
この本、基本的な形ばっかりで、着回しやすいよ。
再販されて良かった!
生地
『みんなのカットソー』ではしなやかでハリのあるポンチニットを使用している。
この生地は2022年9月現在も購入できるため、同じ生地を買うと縫いやすいだろう。(リンクはサンプルページ)
一方、私が選んだのはモダール混のダンボールニットだ。さらさらして着心地がよく、縫いやすい。
モダール56%、ナイロン38%、ポリウレタン6%。
裁断した後になって、モダールは水に弱いと知り、はぎれを5cm角にカットし水に浸けて実験してみた。
横は変わらないが、縦は5mmほど縮んだため、長めに裾を残して仕上げることにした。
縫製を簡単にするポイント
用意するもの
- 直線縫い……ニット用針とレジロンの組み合わせ。縫ってみて滑りが悪いので「テフロン押さえ」に交換した。
- ロックミシン……糸は、生地に合わせて小巻の90番糸を2本購入した。足りない分は、あり合わせの糸から同型色を選んでミックスで。
縫いやすい生地を選ぶ
ダンボールニットはロックミシン初心者でも扱いが簡単だ。
裏毛パイルのときは、裾のロックがきれいに縫えずガタガタになってしまったが、ダンボールニットは硬いので縫いやすく、まっすぐに縫えた。
ポケットの袋布にブロードを使用したのも良かった。ポケットの厚みを減らすと縫いやすい。
ゴムは後から通す
ゴムはゴム通し口を残し、後から通す方法にしたら、簡単だった。
今回、100円ショップのゴムを使用したら(太ったせいで)ウエストがずるずる下がってしまい具合が悪かった。ゴムを変えようと思っているうちに少し痩せて、この現象はなくなった。
太めの人はゴム一つ通すのにも気を遣うということだ。お尻が大きいと内側から強く押されてゴムが引き伸ばされ、締め付けが弱まる。解決方法としてはもっと強力なゴムを使用するか、ウエストベルトの真ん中を1本縫って、細めのゴムを2本通すと安定するかもしれない。
感想
縫製時間わずか2時間で出来上がった。感動。
ニットは、ロックミシンで端をかがりながら縫うから早い。
前回より少し慣れたというのもあるだろうし、スリムパンツよりはストレートの方が裾も広く、縫いやすい。
- 生地: アトリエ明林繊維 ダンボールニット(ライトグレー)125cm×2.2m
- 材料費:4,058円
- 型紙: 『みんなのカットソー』かたやまゆうこ
- 制作日数: 1日間 縫製2h
- 完成: 2022年7月1日
シルエットは、ややワイドなストレートパンツだ。
私は硬い生地で作ったため表面のシワがなく、つるっとしているが、本のようにしなやかな生地で作ると、ウエストのところで縦にシワが入り、ドレープが生まれる。また全然違った印象になる。
モダールはさらっとしてベタつかず、秋に活躍しそうだ。ほんとは、この色、夏に着たかったんだけど……。
夏の日中は日差しを避けてくれて涼しいが、風を通さないので10分以上歩くとじっとり汗をかく。気温30度で活動するには向かない。真夏以外のスリーシーズン向きだ。
まだ2回しか着てないので、何度か着て感想があれば追記したい。
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