メンズシャツ縫いの修行は続く【オールシーズンのメンズ服】金子俊雄

トップス
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前回と同じ型紙でパートナーのためにシャツを縫った。

型紙

前回、大きいサイズを元にして肩のサイズを直した。丈や袖の長さも大きいサイズは長いため調整している。

今回、新たになで肩補正を5mm。
袖は本人の腕の長さに合わせたら、「つり革につかまるときに少し足りない」と言われたので、2cmゆとりを持たせた。

生地

鎌倉スワニーで播州織のコットンを購入した。

「シルキーソフト加工」を施され、シルクのような光沢としなやかさを持つ。
薄手で、ローンよりはハリがあって縫いやすいというが……正直、私には手に余る生地だった。

こんな柔らかい生地でメンズシャツのようにかっちりしたアイテムを仕立てるのは難しい。
シャツにはもっと硬くてハリのある生地の方が縫いやすく、ステッチも入れやすいだろう。
涼を求めるならリネン、サッカー、リップルとか……硬さとハリを保ちつつ、涼しい生地を探すべきだ。

ジョビー
ジョビー

なんでこんないい生地がアウトレットに……!?

生地の色合わせ、糸との色合わせが難しい

リバティのCapelを合わせるつもりだったが、実際に合わせてみると、コレジャナイ感……

リバティのCapel

色の合いそうなヒマワリ柄(Small sus)を合わせてみても、うーん。エレガントすぎる。
没!!

リバティのSmall sus

彼にはエレガントな花柄は似合わないことがわかった。抽象柄だとか幾何学模様とか、もっと、シンボリックな柄の方が似合う。

そんなこともあろうかと色違いで買った同じ生地(色名:シルバーネイビー)を合わせてみたら、こちらの方が断然よかった。

手持ちのグレーの糸で襟を縫ったらステッチが目立って、カジュアルな印象に……。

かと言って、スワニー推奨の糸に変え、カフスを縫ってみたが、そこまで印象は変わらなかった。

グレーはドンピシャで合わせるのが難しい色だ。シャンブレー調の生地だから、なおさらかも。

シャンブレーとは、たて糸に色糸、よこ糸に白色のさらし糸を使った平織物のこと。色糸と白糸が組み合わさることで霜降り効果が生まれる。近年は生産効率上、たてにさらし糸、よこに色糸を使われることが多い。(参考:『服地の基本がわかるテキスタイル事典』)

縫製

肩のぬいしろにロックミシンをかけるとき、うっかり袖を切ってしまった。
ショック!!
裁断からやり直した。

ロックを掛けるときは余計なところを切らないよう要注意だ。
私みたいな粗忽者は、こういう大きめのカーブではしつけをしてからロックする方が無難だろう。

肩の周りに5mmのステッチを入れたら「ナワ」になった。
「ナワ」というのは仕上げのステッチの中で生地がよじれて斜めに線が入ることだ。

いったんほどいて、自分なりに対策をしてみたが大きな変化なし。(ぬいしろに薄手の伸び止めテープを貼る。縫い合わせの糸を太いものから60番に変更。ステッチの糸調子をゆるめるなど……)

結局ステッチを5mm→1mmに変更。「ナワ」にはなるがこの方が目立たない。

もしかすると、こんな薄い生地は90番の糸を使うべきだったのかも……。
また左手を押さえ金の向こうに、右手(利き手)を手前にセットして、生地を少し引っ張りながら縫うべきだった。
この生地はまだたくさんあるので、試行錯誤して腕を磨きたい。

完成

  • 生地: 鎌倉スワニー・アウトレット 播州織の細番手やわらかコットンLucia(ダークネイビー) 110cm×2.5m
  • 材料費: 1,265円
  • 型紙: 金子俊雄『オールシーズンのメンズ服』よりスタンドカラーシャツ
  • 製作日数: 6日 裁断1h20m、縫製13.5h
  • 完成: 2022年6月13日

ツヤのあるシルキー加工生地で、なかなか素敵なシャツができた。
アウトレットだからお値段は格安。ただし、技術の未熟さゆえに膨大な時間がかかっている。

なお、この生地には余談がある。
色違いのシルバーグレーに今度こそCapelを合わせようとして途中まで縫ったのに、完成間近でめげてしまい結局没にした。

理由は……

  • 薄地でうまく縫えない上に、グレーのステッチが悪目立ちして粗が目立つ。
  • やっぱりCapelが合わない。
  • 本人が気に入っていない。「安っぽい」と言われた。
  • 袖付けの裏表をまちがえてしまい、裁断からやり直し。←決定打

こんなドレッシーな生地でシャツを縫うには、まだまだ縫製技術が足りないようだ。
シャツ縫いの修行は続く!

ジョビー
ジョビー

次回にご期待ください(泣)

次回の課題:

  • 首周りの補正。わずかに首周りを広げて、ゆとりを持たせる。
  • 襟の内側が波打っているのが気になる。接着芯を検討しなおす。
  • 美しいステッチ。2mmでも5mmでも。

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コメントはこちらから(お気軽にどうぞ)

  1. お返事ありがとうございます😃
    裏カフス生地は…左右7㎜くらいずつ、表カフスより短くなっています。足したら1.5cmくらい?!

    裏衿もダボつきますか…
    考えてみましたが、原因は…接着芯を貼っていない方の生地が伸びているのではないでしょうか?
    襟や台襟って、型紙を生地に対して縦に置くから、横でとるよりは伸びにくいとは思うのですが…
    それでも、接着芯を貼っている方よりは、貼っていない方が伸びますよね。という事は、襟・台襟タイプでも、立襟でも…生地の端と端を合わせると、長さが違ってくるような🤔
    表裏の襟をピシッと中表に合わせた時に、裏襟側が左右、表襟よりはみ出した場合、はみ出した部分を無理に表襟の端と合わせずに、表襟優先で縫う…
    全然見当違いな事を言ってたらすみません💦
    縦方向のダボつきでしたら、裏衿の縫い代をダボつかないように中に折り込む、ですかね。

    台襟の裏を身頃に、前のカーブ部分がダボつく、なら。やはり、前のカーブの下側は縫わずにおいて。(カーブの終わりまで縫い、縦部分は縫わない)
    身頃に表襟を縫い付けてから、表に返して台襟の裏のダボつきをチェックして。裏台襟の端が表台襟より少し控えた感じになるよう、ダボついた裏生地を引っ張って、表台襟側から縫う、でしょうか。

    実はそこまで聞いてないよ!状態でしたら、すみません😣💦
    考えて出したら、クドクド考えるタイプでして🐍💦

    裏カフスを別の薄い生地にする、は良い考えですね😃
    思いつきませんでした。
    襟も裏衿の生地を変えたり…
    やり方、いろいろあるのですね。
    目からウロコです😃

    ちなみに、金子先生の型紙で作ったシャツは、単色の生地です。
    コーデュロイだから、光の反射で杢が入ってるように写っちゃったかな?😅
    写真って、実物通りの色には写らないですよね。写メ撮るたびに思います📱

    またまた長文すみません💦
    うまくいかない理由とか、考えるの好きです。縫い代の長さがなぜこの量か?とか。先人の知恵や創意工夫が受け継がれているのが洋裁ですよね。
    洋裁以外もそうだと思いますが😁
    何度もお返事くださり、嬉しかったです🥰

    • FF様
      コーデュロイだったんですね。厚みがあるでしょうに、よく端正に縫われましたね。
      表裏カフスで7mmも差が出るというのにも驚きです。
      それは、かなり工夫しないと縫えませんね。

      コーデュロイとなると、シャツというよりはアウター寄りの縫い方になるんでしょうか。
      既製服はどうなってるのかな?

      えりの縫い方については、おっしゃる通りだと思います。あまり深く考えず縫っていたので勉強になりました。
      ちょっとしたところでも、よく考えて縫わないと、隅々まで美しい作品にはなりませんよね。アイデアいただけてうれしいです。
      先人の知恵に学んだり、自分の頭も使いながら少しずつでも上達していきたいです😌

  2. ジョビーさん、おはようございます☀️
    ご無理をなさらずに、と書いて下さったので、無理せず楽天ブックスの方に写真貼り付けました。Instagramはまたそのうちに挑戦します😁💦
    楽天ブックスのコメント欄のURLです↓
    https://review.rakuten.co.jp/item/1/213310_17455560/1.1/
    みれるかな?

    ボタンつける前に、洗って脱水したらシワシワになりました😢
    アイロンがっつりかけられないので、皺が残っています😵
    写真では明るく写っていますが、若草色をくすませたような色の生地で。ボタンはアンティークゴールドの平べったいボタンをつけました。

    前回のコメントを書かせて頂いた後にカフスを袖につけたのですが。
    カフス生地を中表にしてぐるっと縫う→表生地を袖に縫い付ける→カフス裏を内側に折ってしつけして、表側からコパ、の作業で。
    裏カフスの生地がだぶつきました。生地の厚みのせいだとは思うのですが…
    厚みのある筒があったとして…その筒の外側の円周と、内側の円周では、長さが違う、というのが原因かと思われます。
    対策としては…

    ・カフスの|__|の、縦の所をしつけ縫いのみにして。
    : :
    └─┘カーブの少し上から下側だけを縫い。
    ・袖に表カフスを縫い付ける
    ・ひっくり返して、裏カフスの余分なたるみ分を確認する。
    ・しつけを外して、たるみが出ないように縦部分を縫う
    ・あとは、裏カフスの縫い代を折り、しつけして、表側からコパ

    かな、と(文章ヘタですが、分かるでしょうか?)

    私は結局、ほどいて裏カフスのたるみを引っ張って、縫い直したのですが。洗って干してもカフス部分がツレていないという事は、裏カフスの生地が表カフスより横に短い、が正解かと思われます。
    もしくは、表カフスを襟のように、余分をもたせて縫うか…

    細かい事で長文になり、すみません😣💦
    大雑把なのに細部にこだわる性格でして😱自分でも、嫌になります💦

    シャツ作り、もう1度初めからやりたいですが、次はニットにうつる予定です。(カバーステッチしたくて、ふらっとろっくを買いました。まだ箱に入ったまま手付かずです。使いこなす自信ありません…)

    長々とすみません。ざっと読み飛ばして下さいませm(_ _)m

    • FF様
      カバーステッチ買ったんですね! 素敵〜
      ニットが一段と美しく縫えるでしょう。
      羨ましいです☺️

      カフス裏のダブつきの話、なるほどと思いました。裏えりが変にダブつくことがあります、表裏で微調整しなきゃならないんですね。

      えりと同じように裏を2mmぐらい控えたらうまく行くでしょうか。
      それとも裏カフスは思い切って生地を変えて、薄地にしちゃうとか!?
      カフスを折ったときに別の色が見えたりするの、私は好きなんですが……

      この生地は、杢というかネップというか、地の色の他にもう一色入っているところがおもしろいですね。
      せっかくの風合いを生かすためには色を変えたりしない方がいいでしょうね。
      いろいろ考えられますね。

  3. ジョビーさん、こんにちは😃
    着用画像、オーダーメイドのようにビシッと決まっていますね👍️
    パートナーさんは、自分の体型に合わせて服を作ってもらえて、幸せ者だ☺️
    (ロックミシンで袖山カット、やってしまった事あります…複数回…😵)

    私は今、このオールシーズンのメンズ服のレギュラーカラーシャツの型紙で、息子の服を作っています。
    サイズは2L、着丈を少し長くして。
    作り方通りに作っていますが…襟と台襟部分…しつけ地獄ですね。しつけだらけで、手間がかかるなぁと思いながらやりましたが。しつけが多い分、めちゃ綺麗に仕上がりました。襟部分は😁💦
    他の部分は、袖口~裾の脇部分のロック始末の後、縫い代部分を後ろ倒しで5㎜ステッチかけるのが、なかなかやりづらいくらいかな?
    (片側は根性で裾→袖口までステッチしましたが…もう片方は、袖口から脇、脇から裾、と2分割してやりました😵)
    生地は綿のシャツコールなのですが…アイロン当てると畝が潰れるしアタリが出やすいので、注意して…って感じです。段々、気にするのが億劫になり、もうやっちまえ状態でアイロンかけちゃってますが😅
    それと…しつけして表からコパ…これ、所々、裏側のコパが外れて…外れた所は手縫いでチクチク😭

    何だかんだで、かなり時間かかっちゃってます。メンズシャツ~😵
    後はカフス付けてボタンホール&ボタン付け。手芸屋さんに、ボタン探しの旅に出なければ、です。

    この前、コメント欄に書いたかもですが。パターンレーベルさんの、コンフォータブルシャツ、コメント欄に写メ貼り付けて投稿しました(ジョビーさんに見てもらおうと)
    自分がブログを書いてないので、いつも拝見させてもらってばかりで、双方向のやりとりにならないのが心苦しいです。年末に息子が帰ってきたら、ブログの設定か、Twitter、Instagram等、自分が作った物をアップする方法を聞いてみます。
    私は文才がなく。雑な性格なので、ただ写メを貼り付けるだけの物になるかと思いますが😅

    また長々と駄文長文になり、すみません😣💦
    ジョビーさんがいてくれるお陰で、とても刺激をもらい、頑張ろうという気持ちを頂いております。
    本当に、ありがとうございます✨

    • FF様

      パターンレーベルの方、見ました!
      どちらのサイズも良さそうですね、ちょっとゆったりした感じが今っぽいです。
      シェアしてくださってありがとうございます。
      ブログは一方通行が当たり前ですから、私も作品を貼って見ていただくだけでうれしく、満足していますが、
      FFさんのように楽しいコメントくださったり、
      作品を双方向にシェアしてくださろうとするお気持ちだけでも大変ありがたく、感激して拝見しています。

      写真を貼るだけならInstagramの方がやりやすいかもしれません。
      でもどうぞ、ご無理なさらず!

      私もズボラで写真が下手なのでInstagramはアカウント作っただけで放置しちゃってるのですが、来年はぼちぼち投稿してみようかと思っています。
      洋裁やる人はやっぱりInstagramが多いみたいなんですよね。
      いいねだけでも楽しそうです。

      ロックで袖を切るのは、あるあるなんですね。
      私も何回もやって、またやりそうなので、袖は極力ロックを使わない方向で考えます。
      またメンズシャツ縫いたいなーー今度は違う形にチャレンジしてみます!

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