先日、ファイルを整理していたところ、作りたかった型紙を見つけた。
身頃がアシンメトリーのパッチワークになっているちょっと変わったデザインのワンピースだ。
型紙
香田あおい先生の『すっきりきれい セットアップスタイルのすすめ』より。
モデルの中島セナさん、出版当時13歳だって。
信じられないぐらい、大人っぽくてかっこいい!!
Lesson1の基本はブラウスとスカート。そこからの展開でAが身頃にギャザーを入れたブラウス、Bがスカートにギャザーを入れたワンピースが紹介されている。
今回はBのギャザースカートのワンピースを制作した。
えりぐりは1cm広げ、基本の型紙を使用して袖を付けた。型紙は7分袖だがバランスを見て5分袖に変更。
ギャザースカートの製図は本では倍のギャザーで前後2枚、長さ80cmのスカートを裁断してはぎ合わせる仕様だ。
私は途中まで製図を勘違いしていたのと用尺の都合で0.7倍、丈は65cmで取ったがそれで十分だった。(身長162cmに対してスカートの長さが65cm。Mサイズ、102×65cmを2枚裁断)
生地
生地は、鎌倉スワニーのアウトレットで購入した播州織の柔らかいコットン。シャツワンピースを仕立てるつもりで多めに購入したものだ。
しかし、メンズシャツを2枚縫ったら、柔らかくて縫いづらい上に私のつたない技術ではステッチがねじれて「ナワ」になり、難しいことがわかった。
両手でしっかり張って縫えば縫えないことはないが、簡単ではない。
えりぐりや肩の周りなど、表にステッチが出るデザインは避け、極力ステッチが隠れる縫い方を選んだ。
縫製
香田先生の指示通り、見返しにロックミシンをかけたら、縁がギザギザになり、身頃から浮き上がってみっともなかった。
母に相談すると「こんな丸い見返しはロックミシンかけるのが難しいから、いつも端ミシンにしてる」と教わった。
ブラウスぐらいなら、わざわざ見返しをつけなくてもバイアステープ始末でもよい。しかし、ワンピースはスカートの重みがかかるので襟ぐりが伸びやすく、見返しで補強した方が安心だ。
母のやり方では、ぬいしろを7〜10mmつけ、切りっぱなしのまま後ろに折り返す。丸く折るのが難しければぐし縫いして、アイロンで押さえれば縫える。端ミシンした後、表にステッチが出ないように小さくすくって手でまつってしまえば、ほつれの心配も要らない。
そうだったのか……。
だけど、こんな柔らかい生地、ほどいたら伸びそうだから、今回はもういいや。裏コバステッチで押さえた上で、反対側は手まつりで止めた。
スカートは前述の通り、0.7倍のギャザーを入れた。(ギャザー量は『誌上パターン塾』を参考にした。)
作例では、ハリのあるウール混の生地。私が使用したのは柔らかく薄い生地のため、0.7倍でも雰囲気は似たような感じになった。
100cmもの長いギャザーを寄せるとき、ソーイングゼミで教わった通り、下糸の色を変えて、裏側の2本だけを引っ張るようにしたら上手にできた。かたやま先生のおかげだ。
欲を言えばシームポケットも付ければ良かったなー。
完成
- 生地: 鎌倉スワニー 播州織の柔らかコットンLucia (シルバーネイビー)110cm×3m【アウトレット】
- 材料費: 1,201円
- 型紙: 『すっきりきれい セットアップスタイルのすすめ』香田あおいより
- 制作日数: 5日間 縫製9h
- 完成: 2022年8月23日
袖丈にこだわって何度も試着を繰り返した。
袖が長いと肘のところで生地が折れ曲がってクシュクシュとシワが出る一方、肘の手前で切ってしまえば、まっすぐ下に落ちるシルエットですっきりする。
秋の服と言えば7分袖と思い込んでいたが、意外と5分袖の方がすっきりして良かった。
ローウエストもたっぷりのギャザーも似合わないのはわかっているが、一度作ってみたかったので満足だ。
生地にぴったりの利用方法が見つかって良かった。2枚はぎのスカートで余さず使い切った。
着心地はふんわり軽くてよい。これからの季節に活躍しそうだ。
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