残暑の折。愛読している『やまねこ日誌』のやまねこさんが「さらし」でマスクを作っているのを見かけた。涼しそうなので、私も真似して作ってみた。
「さらし」というのは「てぬぐい」の素材で真っ白なものを言う。
「さらし」と「ちぢみ」を使って、いろんな素材の組み合わせを試してみた。
- さらし×さらし
- さらし×高島ちぢみ
- 高島ちぢみ×高島ちぢみ
- ダブルガーゼ×ダブルガーゼ
- ダブルガーゼ×高島ちぢみ
この中で、最も涼しいのは
- さらし×さらし
- 高島ちぢみ×高島ちぢみ
の組み合わせだ。
同じ生地同士を組み合わせると織目の間の通気が一方向になるので、涼しく感じるのだろう。
一方、異素材の組み合わせは空気がこもる感じで涼しくない。
涼しいものを夏用にして、その他は秋以降に使用することにした。
こんなふうにして作った(量産バージョン)
材料
- さらし: 特岡=最上級のもの。参考価格:198円/m←すごく安い!
- 高島ちぢみ: 楽天で購入したお手頃価格のもの。880円/m
- ダブルガーゼ:同じく楽天で購入。900円/m
- マスクひも: メルカリで購入した柔らかいスピンドルテープ。5mm幅。8mで300円
型紙
パターンレーベルの無料型紙「おでかけマスク」を使用した。
メールアドレスを登録すると無料で型紙と作り方の説明書をダウンロードできる。
作り方《例》
1. 生地は縮みを防ぐため、必ず水通しする。
2. 型紙を多めに印刷する。 私は100円ショップで買った中厚の紙に印刷した。
3. 生地を二つに折り、生地の「耳」が地の目線と平行になるように合わせて型紙を配置する。
4. ズレないように型紙をマチ針で止めて、生地を裁つ。
5. 手縫いする場合はマチ針で止めたまま両面チャコペーパーをはさみこみ、縫い線をなぞる。ノッチも忘れずに入れる。
6. 説明書の通りに縫う。
7. マスクひもは20〜25cmの間でカットして調節する。(私:22cm、パートナー:25cm)
紐通しもしやすく、全然苦労しなかった。
感想と作り方のコツ
- この型紙は表地より裏地の方がやや小さく、表から見たときに裏地がはみ出さない仕様だ。工程は多いが、説明書が親切で迷うことなく簡単にできる。ステッチの効果で形崩れしにくい。
- 家族も私も顔が大きい(=縦の長さがある)のでLサイズでちょうど良かった。
- ロータリーカッターがあるとカーブも美しく切れて、ずれないので捗った。(洋裁上級者に学ぶことは多い!)
- マスクは縦方向に縮むと鼻が出るので、縦が縮まないように布目の方向はしっかり合わせた方がよい。
- 以前に作った型紙と比べて横幅が広く、ひもの長さが短くて済んだ。
- 実際に付けた感じは、布が二重になっている分、一重の使い捨てマスク・ウレタンマスクなどと比べて暑い。室内のエアコンが効いた環境では十分使用できるが、夏の外歩きには向かないと感じた。
- おもに仕事用(エチケット用)として使用し、外を歩く際にははずしている。
作成例
さらし×さらし…◎

ガーゼと比べて通気がよく、室内では十分涼しい。
パートナー曰く、ウレタンマスクより涼しいそうだ。一日中マスクを着けて仕事していると密閉されて気分が悪くなるが、「さらし」のマスクを付けた日は大丈夫だったとのこと。
1反=10m 1,980円で大量に作ることができ、ダントツに安い。縫いやすさも◎。
余ればふきんに使用したり、Amazonレビューを見ると使い方が無限にあって勉強になった。
さらし×高島ちぢみ…×

高島ちぢみは性質上伸びやすく、さらしと合わせて縫うときにズレが生じやすい。
しかも暑い。わざわざ異素材を合わせるメリットは少ないと感じた。
高島ちぢみ×高島ちぢみ…◎

ちぢみ同士なら通気性がよく、室内では十分涼しい。見た目も涼しいので夏向き。
アイロンをかけなくてもシワが目立たない利点がある。
さらしよりは縫いにくいが、困るほどではなかった。
ダブルガーゼ×ダブルガーゼ…×

肌ざわりがよく保温性があって、冬向き。縫いやすい。
タグ付き

洗濯時に区別しやすいように、パートナーの分ははぎれでタグを付けた。タグがあれば、上下も瞬時に区別できる。
内側に付けるとチクチクするので、縫い目を利用して外側に付けるのがいい。
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