針が増える一方だ。手縫い針も、ミシン糸も……。
都度、針山に刺しておくのだが、そのうちにどれがどれだかわからなくなってしまう。
NHKの『すてきにハンドメイド』を観ていたら、洋輔さんがお手製のニードルブックを紹介していて「これだ!」と思った。(2022年1月に放送)
洋輔さんの作品はアップリケやビーズ刺繍を用いて表紙にアニマル柄をあしらった豪華なものだが、私はリバティプリントと刺繍レースのはぎれを使用して大幅に簡略化した。
詳しい作り方は『すてきにハンドメイド』テキストの通り。
下記に要点と、私が作ってみて「こうした方がいい」と思ったアレンジレシピを紹介する。
材料
- 表布 25×20cm程度
- 芯地 14×8cm
- 見返し布(フェルト) 14×7.8cm
- 針刺し布A(羊毛フェルト) 11×7.2cm
- 針刺し布B(羊毛フェルト) 10.6×7.2cm
- スナップボタン 直径1cm程度のもの 1ケ
材料選びのポイント
芯地は中に隠れるので色や素材を選ばず、厚紙などで代用してもいい。硬めの素材がおすすめだ。
私は芯にサンフェルトの「アイロン接着フェルト」を使用した。適度な厚みとハリがあり、芯に向いている。(参考価格:オカダヤ140円)
見返し布は切りっぱなしで使えるフェルトがおすすめ。
ここは針を刺すわけではないので、安いもの、100均のフェルトでもいい。
針刺し布は、針先を保護するため羊毛フェルトを使うといい。
私はウール60パーセント、レーヨン40パーセントのサンフェルト「ミニー 20×20cm」を使用した。(参考価格:オカダヤ120円)
作り方 一部アレンジあり
- 生地を寸法通りにカットする。
- 熱接着フェルトを使用する場合、表布の中央に置いてアイロンで貼り付ける。(省略可)
- 上下のぬいしろを折り、熱接着テープで止めるか、糸でかがり止める。
- 芯地の上に見返し布を重ね、上下を芯地まですくって星止めで縫い止める。
- 左右の端は三つ折りしてまつりつけ、折り返し部分はコの字でとじる。
- 針刺し布は2枚共中心線にうっすら印をつけ、中心がずれないようにぴったりとマチ針で止める。
- 中心線をなみぬいで縫う。
- 寸法が長いAを外側にして折り、折山をブランケットステッチで縫う。
- 針刺し布の中心を開いて、見返しの中心部分にぴったり重ね、クリップで止める。
- Bの中心の縫い目に沿って、表布の外側にひびかないようにすくいながら本返し縫いで縫いつける。
- 三つ折り部分の中心にスナップボタンを付ける。
フェルトは表面に毛羽があって引っかかるので、太い糸や綿の糸では縫いにくい。シャッペスパン手縫い糸や、絹縫い糸を使用すると縫いやすかった。
針刺し布を2枚重ねると厚みが出るので、中心がずれないように縫い合わせるのが難しい。6〜7の工程を慎重におこなうのがポイントだ。
感想
材料さえ揃っていれば2〜3時間の作業で簡単に作ることができる。
材料費もフェルト1枚あたり120〜140円と安価にでできるので、手作りするのがおすすめだ。
私ははぎれを使用したので表布が小さく、ぬいしろが十分ではなかったが、なんとかできた。
1冊は手縫い針用、もう1冊はミシン針用にする。チャコペンで、フェルトに直に針の種類や番手を書き込んで分類するつもりだ。
使いかけのミシン針を袋に戻すのがイヤだったから、ニードルブックを作ったらすっきりしたよ。
『すてきにハンドメイド』2022年1月号では、洋輔さんによる実物大刺繍図案(シマウマ、トラ、三毛猫、ヒョウ、キリン)を掲載すると共に、写真付きで作り方の詳細を紹介している。
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