ダブルガーゼの余り布を利用して、ショートパンツを縫った

パンツ
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ステイホームをきっかけに自宅で運動するようになって、ショートパンツが欲しくなった。

どうにかして、パジャマを作った余りのダブルガーゼでできないかな?
新たに型紙を用意するのも面倒で、パジャマパンツの型紙を流用して作った。なかなかうまくできたので、紹介したい。

1. 型紙

いつもお世話になっているRick Rackの型紙をベースとし、ユニクロと《イネス》コラボのショートパンツを参考にアレンジした。

パンツの股下6cmから脇に対して垂直に線を取り、裾線とする。
サイドのスリットは3cmに決めた。

2. 生地

前パンツに対して後ろパンツは大きめに生地を取るので、少しだけ生地が足りなかった。
でも大丈夫! ルームウェアだもん、後ろ側の目立たないところで継いでしまえばいいのだ。

ちょうどいい帯状の生地があれば、ウエスト部分で切り替えてもおもしろいと思う。

3. 糸と副資材

  • 糸……いつものスパン手縫い糸#生成
  • パジャマゴム……ダイソーで買える、東レの高耐久性ゴム《ライクラ》20mm幅
  • 小股テープ……共布のバイアスで15mm幅×10cm
  • デザインのポイントに……パッチワーク用の別布、ダルマ手縫い糸#33(なくてもよい)

4. 作り方

1. 脇を縫い合わせ、ぬいしろは「わり伏せぬい」で始末する。
下側はスリットの分、3cm残して縫い止める。
上は片側のみ、ゴム通し口を作るために縫わずに残しておく。

2. 股下を縫う。ぬいしろは「折り伏せぬい」がおすすめ。左右パンツで逆方向に倒すと、中心で縫い合わせたときにごろつかない。

3. 股上を縫い合わせる。ぬいしろは「折り伏せぬい」がおすすめ。

4. 裾を三つ折りし、直線で縫う。今回はあえて紺色の手縫い糸を使用し、ステッチを目立たせてデザインのポイントにした。

5. 脇スリットの上を補強するため、横一文字に縫っておく。イネスの真似してサテンステッチ状に刺繍した。

6. 織ゴムに合わせ、ベルト部分は3cm取った。ここも糸の色を変えて、ぐるりとステッチする。

7. 上端5mmに補強のため、1本ステッチを入れた。ここは2本取りした方が良かったかも。

8. ゴム通し口部分の空き止まりにも、横一文字に補強のステッチを入れる。

継ぎ目を利用したゴム通し口

9. パンツの前後が一目で区別できるように、別布を小さく正方形にしてパッチワークした。

目印のパッチワーク

10. 小股テープは金子俊雄先生の著書を参考に共布でバイアステープを作り、股ぐりに縫い付けた。

11. 完成。ショートパンツは縫うところが少ないので2日でできた。

5. 感想

運動用のパンツはストレッチ素材が普通だが、どうせ汗をかいて毎日洗濯するのだから乾きやすいガーゼで作ったらどうか?と考えた。

元の型紙がパジャマパンツなので、ゆとりある形だ。ショートパンツなら関節部分に力がかかって破れる心配も少ないだろう。

出来上がりを《イネス・ド・ラ・フレサンジュ》のものと比べると、イネスの方がローライズでやや裾広がりにできており、少ない生地でカッコよく見えるようにデザインされている。さすがだ。

また、イネスはサイドスリットのあき止まりに赤いステッチを入れ、ゴムと紐を二重に通した上、紐の中心にも赤でステッチしている点がチャームポイントとなっている。
このような点を少しずつ参考にして、自分なりにアレンジするのが楽しかった。

今回型紙を調べて、もう一つなるほどと思ったのは、似たような形でも下着のパンツやトランクスの場合は、縫い目が股間にあたらないように生地のはぎ方が工夫されている点だ。肌に直接あたるものとそうでないものは、パーツの組み方が全然ちがう。下着も自分で作ってみると、おもしろそうだ。

今回は家にあるものを利用して、なんとか自分で考えて作ってみたが、次に機会があればきちんとショートパンツの型紙を入手して、形がどうちがうのか確認したい。

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