発表会用の大人のドレスのお直し

お直し
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本業で長年付き合いのあるお客様から、発表会用のドレスのお直しを依頼された。
通販で買った数千円のドレスを街中のお直しの店に持って行ったら、数万という金額を提示されたらしく「簡単なお直しでしたら、こちらでお引き受けしますよ」とお預かりした次第だ。

あくまで「素人の洋裁」であることを伝えた上で、手に余るときは断るつもりでいたが、今のところ、そんなに難しくなさそうだったので3着お直しさせてもらった。

この記事では、そのうち1着について、イラストで紹介する。

肩紐を3cm短くする

左右2本ずつの肩紐で吊るすタイプのドレス。
お客様が言うには「胸のパッドが浮いてしまうので肩紐を短くしたい」

試着してもらったところ、外側の紐だけ、2〜3cmつまむと良さそうだ。
「これなら簡単に直せると思います」と安請け合いしたのだが……

実はこの肩紐、全面にビーズ刺繍が施してあり、紐を短くするならその分の刺繍もほどかないとミシンで縫えない。

刺繍は3列の飾りを1本の長い糸で一筆書きのようにして縫い付けてある。末端は1つ、玉結び。

これをほどくと、3列の末端をそれぞれ、玉結びで止めることになる。
短い糸を上手に結んで玉にしないと簡単に抜けてしまうだろうし、1つでも抜ければ、端からビーズがほどけてバラバラになり、悲惨なことに……。

なので刺繍をほどいて玉結びにした後、上からもう1本補強の糸を通して、3列のビーズの末端だけを二重に縫った。これなら簡単にほどけることはなく、ほどけたとしても末端で一度止まるから、1列全部のビーズを失う惨事は防げる。

このドレス、本体の重量に対し、肩紐が細いので、グイグイ引っ張ったら取れそうだ。それもあって肩紐はタイトにしすぎず、少しゆとりをもって付けた。

後ろ裾を短くしたい

スカートの裾は後ろを引きずるトレーンになっている。裏地素材のスカートの上に、ふわふわのチュールが何重にも重なるボリューミーで優雅なシルエットだ。
外側のチュールは、このドレスの素敵なところなのでこのままにするとして、内スカートも後ろが長いので脚さばきが悪く、引っかかりそう。なんとかならないか?とご相談いただいた。

内スカートをよく見ると、後ろスカートがラウンド形のサーキュラー風になっている。

(しかも、前後とも幅広の上に表裏の二重仕立て。たっぷりボリュームがあり、重さで下に落ちる形だ。)

相談の上、後ろスカートの半円部分を内側に折りたたんで手縫いした。
すると内側は裾を引きずらなくなるので少し歩きやすくなったそうだ。

感想

通販で買った数千円のドレスとは言え、生地をたっぷり使い、ビーズ刺繍なんかはおそらく手仕事だろうから、それなりに労力がかかっていそうな豪華なドレスだ。

室内限定で、何回かは着用できるだろう。
ビーズやスパンコールが付いているので、元々、クリーニングは想定していない作りだと思う。ビスチェの内側をぎゅっと絞ったタオルで拭き取るとか、そのぐらいがせいぜいじゃないかな。
チュールが汚れたとしても、そこだけ取り外して洗うわけにはいかない。風呂場でスポンジを使って部分洗いして、汚れが取れなくなってきたら、裾を切って丈を短くリフォームするといいかも。

これまでにドレスを着たいと思ったことは一度もないが、人がドレスアップしているのを見るのは好きだ。お預かりして縫製を見るのもいい経験になり、楽しかった。

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