ニットのはぎれを利用して折りたためる帽子を作った【改訂版かたちがステキな大人の帽子】

小物
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ブティック社の『改訂版かたちがステキな大人の帽子』で扱っているのは、クロッシェ、ソフト帽、キャスケット、ベレー、ハンチング、キャップ、ターバン風など。

40〜50代のモデルを中心に起用し、色柄選びが落ち着いているので着用イメージがわきやすい。
「これなら作りたいな」という帽子がたくさん載っていた。

ジョビー
ジョビー

この記事で紹介した帽子はニットだから、頭大きめの人にもおすすめ。(他のデザインは布帛用パターンだからちょっと小さいかも。)

今回作った作品:27 「折りたためる嬉しいニットキャップ」

『改訂版かたちがステキな大人の帽子』レディブティックシリーズ4991号 2020年より

材料

  • 表布:ニットのはぎれ(本ではニットピケ) 142cm幅×40cm
  • 裏布:通気性のある布(ブロード、シーチングなど)90cm幅×50cm
  • 厚手接着芯:50cm幅×20cm
  • 帽子用サイズテープ:3cm幅×70cm

私はスカートを作った残りの「ダンボールニット」を利用した。

接着芯を使用するのは帽子のつば(ブリム)の部分だ。

本で紹介されている「帽子・バッグ用ポリ芯(クロバー)」はバッグの底に入れるような硬い芯で、クラフトはさみでカットし、ミシンで縫えると書いてある。

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新宿オカダヤでは6階の片隅に帽子用の資材を集めたコーナーがあり、一通りのものが揃っている。
ここで「ポリ芯」をさわってみたら「これは無理だ」と感じた。
ちょっと……初心者が縫うには硬すぎる!!

オカダヤ新宿

私は、もう少し楽に縫えそうなそうなバイリーンの「シャープ芯〈アツ〉」を使用することにした。
結果として、これが大正解だった。

「シャープ芯」は2m巻で販売している店が多く、宅配便の送料が600〜700円かかる。私は楽天ではかり売り・郵便で送ってくれる店を探し、少量購入した。


帽子作りのコツ

ニットは印付けがしにくいので、1枚ずつギザの鋭いルレットで念入りに印をつけた。目検討で縫える人なら、出来上がりの印付けは要らないだろう。
上・下サイドクラウンとブリムの中心にノッチを入れておけばいい。

上下のサイドクラウンは似たような形のため、どっちが上でどっちが下か、またサイドクラウンの縫い合わせ側がどちらか、印をつけておかないとわからなくなる。

特にニットは縫い合わせると形が変わるので、混乱し、何度もほどいて確認するはめになった。裏布も適当に縫ったら間違っていたため、縫い合わせ前の確認は欠かせない。

針は14番、糸はニット用レジロンを使用した。
本にはなんの指示もないが、表地は伸びるのでレジロンを使用するか家庭用ミシンの伸縮縫いなどを使用するのがいいのではないかと思う。私はほとんど全部レジロンで縫った。

ブリムのステッチは布書き用のシャープペンで直接書き込み、16番針、#30糸を使用した。
ソーラインのシャープペンを一本持っておくと、こういうときに便利だ。

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縫うときにちょっとズレたところもあるが、初めてにしては上手に縫えた。

「シャープ芯〈アツ〉」は帽子のつばにしては柔らかめだが縫いやすく、選んで正解だった。
特にサイドクラウンにブリムを縫い付けるとき、このぐらい反ってくれる芯でも中心部分は縫いにくく、ズレやすくて苦労した。硬い芯を選んでしまったら、ここの工程はもっと大変だっただろう。

ブリムのステッチ以降は#30の太い糸を使うのがおすすめ。
ブリムつけ、サイズテープつけはズレやすいのでしつけを掛けた方がいい。(表には出ないところなので、めんどくさければ手縫いでも。)

完成

内側
  • 生地: 日暮里トマト ダンボールニット・はぎれ
  • 材料費: 288円(接着芯、サイズテープのみ)
  • 型紙: 『改訂版かたちがステキな大人の帽子』より
  • 製作日数: 2日 裁断・印つけ1h、縫製3〜4h
  • 完成: 2022年2月28日

初めて作ったわりにはうまくできた。
ダンボールニットはハリがあるため、モデル写真よりシワが少なく、形を保っているのも想像した通り。
「シャープ芯〈アツ〉」を入れたつばは適度に柔らかで、折りたたんで使うのにちょうどよかった。

自分で作るとサイズぴったりの帽子ができるのがいいところだ。

縫うところが少ないので、簡単にすぐできる。
はぎれを使ったり、ワゴンセールのカットクロスでも1mもあれば十分できるだろう。
またちょうどいい生地を見つけたら、他の形も作って楽しみたい。

このとき作った帽子は愛用している。硬めの素材を使ったために後ろ側の余計なたるみがなく、すっきりした形に仕上がった。
長めのつばが、真夏の日差しを遮るのにちょうどいい。

頭囲58cmで、サイズは58cm(Mサイズ)がぴったり。
ただし、布帛用の型紙を選ぶ場合には伸びがないのと、芯の厚みが影響してできあがりが一回り小さくなることがある。
サイズが心配な場合にははぎれを使って、トップ+サイドクラウンを試作し、かぶってみるのがおすすめだ。(2023年7月追記)


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コメントはこちらから(お気軽にどうぞ)

  1. ジョビーさんこんばんは。

    この帽子可愛い😍
    ニット帽、良いですねぇ。
    パーツの名前、全然分かりませんが、帽子にたくさんパーツがあるのに驚きです。
    それから、つばの部分のステッチ✨
    急カーブで沢山入っていますが、綺麗に揃っていて、凄いです。
    カーブ、難しくないですか?
    何ミリくらいの設定でステッチかけているのか興味あります😃

    既製品みたいな出来映えに拍手です🙌✨

    • FF様
      お褒めいただき、ありがとうございます。
      帽子のパーツの名前もよくわからないし、どれがどれやらで途中縫い合わせを間違えつつも、ほどいてやり直したら意外とうまく出来上がって、気を良くしています。
      いろいろ作って、どういうのが似合うか、たくさん試したいです😁

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