一時期シャツを縫うのに凝っていた。
シャツ縫いは難しく満足のいくレベルに達していないが、本だけはいろいろ持っている。
この記事では洋裁5年目(初級〜中級レベル)の私の目線より、8冊の本を紹介したい。
ブラウスを縫おう/かたやまゆうこ

かたやま先生の型紙は、若い人はもちろん、中年にも似合いやすいのがうれしい。
p12掲載の「基本のシャツブラウス」はシャツの特徴を備えつつ、ブラウスに寄せたデザイン(女性の体にそったもの)だ。

シャツブラウスを含め、20種類のブラウスを掲載している。
白いシャツを一枚、縫ってみませんか?/伊藤まさこ

シャツらしいシャツの本というより、女性の体にそったブラウスを「シャツ」として紹介している。
一番シャツっぽい形のものがp29「衿つきシャツ」だ。

サイズが少ない(9号、11号)が、著者の伊藤まさこさんが小柄なので、小柄な人にも似合う形が多いのではないかと思う。
比較的簡単な形ばかりで、作るのは難しくない。
18種類のブラウスを掲載。
オールシーズンのメンズ服/金子俊雄

金子先生の本は何冊も出ている中で『オールシーズンのメンズ服』が比較的簡単にきれいめの服を縫える。『本格メンズ服』はディテールが凝って手順が多いので上級者向け。『オールシーズン』は初心者でも縫えると思う。
解説が丁寧で詳しく、簡単に素敵なメンズ服が縫えるので感激した。
ほかにワイドスプレッドカラー、スタンドカラー、ウェスタン、アロハシャツを掲載。
月居良子のシャツ&ブラウス/月居良子

縫製の手順がわかりやすい、いい本だが、この本にそって「スタンダードシャツ」(p4)を作ったら、第一ボタンと第二の間にたるみができた。モデル写真がどれもそうなっているのでそういう仕様だ。

中年女性の体に優しいブラウスを全25種類紹介している。
また、細部のデザインをアレンジして作ることもできる。
シャツ&ブラウスの基本パターン集/野木陽子

自分でデザインを組み合わせて好きな形にカスタマイズするための本だ。
型紙はシャツとブラウス、2系統に大別される。
シャツの型紙は、台えりつきのシャツカラーとアームソールにそってぴったり付けるシャツスリーブ。
ブラウスのほうはシャツカラー以外の多様なえりと、肩がふんわりしたタックやギャザーの袖が特徴だ。
つまり、シャツブラウスみたいなものは想定していないので他の本をあたったほうがいい。
縫製は5種類のサンプルをあげて紹介している。(例として:比翼仕立てのベーシックシャツ)

誌上パターン塾 vol.1/まるやまはるみ監修

初心者がここからデザインを起こして作品を作るのは無理だ。
製図の勉強をした人がちょっと型紙を直したいとか、補正したいときに参照する本だ。
私はかたやまゆうこ先生のオンライン講座をしばらく受講したので、一通り勉強した後、やっと活用できるようになった。
長く楽しむつもりなら置いておいても損はしないが、初心者がいきなり見て活用できるものではない。

永く楽しむシャツ/福川登紀子

形がかっこいいのだが、手順が多く、正確な縫製が必要になる。
ラウンドの裾をナワにならずに美しく縫いあげる技術とか、ボタンホールの品質とか、細部に至るまでこだわって縫うことができるハイレベルの人向け。
私にはちょっと早かった……。

16種類のシャツ、シャツワンピースを掲載。
誌上ソーイング塾/宮澤国博監修

スカート、パンツ、シャツ、ジャケット、ワンピース(総裏)、コート(総裏)、Tシャツの縫製を詳しく紹介した本。オールカラーで写真が大きく、見やすい。
2024年の出版で最新の型紙つき。

こういうの、待ってました!
p11に台えり付き、略式前立てボタンあきのスタンダードなシャツを掲載している。

まとめ
初心者には『ブラウスを縫おう』『オールシーズンのメンズ服』『誌上ソーイング塾』
初心者マークが取れた中級以上の人には『シャツ&ブラウスの基本パターン集』をおすすめしたい。
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