人気のパターンブックをいろいろ見たが《骨格ストレート》向きの型紙は少ない。
1冊につき、1〜2種類しか「似合うものが見つからない!?」ということも。
最近の流行は身幅たっぷり。袖のデザインが工夫されていたり、ボトムもワイドだったりタックを取ってあるものが多く、全体的にボリュームが重過ぎて似合わないのだ。
そこで、この記事では、私が実際に作って着ている型紙の中から《骨格ストレート》の人におすすめできるパターンを厳選して紹介する。
Vネックシャツ
出典:伊藤まさこ『白いシャツを一枚、縫ってみませんか?』
難易度:
縫製が簡単、シンプルなシャツだ。
私はクリーム色のダブルガーゼで作ったが、真っ白かオフホワイトのシャツ生地を選ぶのがおすすめだ。
白は透けるので、インナーは淡い色のキャミソールか見えてもいいリブタンクトップなど。
スカートに合わせる場合は腰骨までの長さを測って短めに仕上げるのがおすすめだ。
パンツスタイルの場合はプラス5cmくらいだろうか。座ったときにお尻が半分隠れる程度の長さがちょうどいいように思う。
オープンカラーシャツ
出典:茅木真知子『私の好きなシャツスタイル』
難易度:
バストダーツ、ウエストダーツ、後ろにもウエストダーツあり。体に美しくフィットしてスタイルよく見せてくれる。
派手な柄も合うし、無地や織柄なども素敵だと思う。柄合わせが必要ない生地を選ぶのがおすすめだ。
私が選んだのはリバティプリントのSmall Sus。人気の柄で、ネイビー、イエロー、グリーンなどの単色の他にマルチカラーのバリエーションもある。
ノースリーブワンピース
販売元:リックラック
難易度:
(別売りの仕様書あり)後ろスカートに大きなタックがあり、足さばきがよい。着心地のラクなワンピース。マキシ丈でも風が通るので涼しく着られる。
脇ポケットあり。ポケットは乾きにくいので、薄地を使用するのがおすすめ。
私はリックラックのヨーロッパリネンを使用したが、洗濯に注意を要するため、次回作る際はもう少しお手入れの楽な生地を選ぶつもりだ。
「ヨーロッパリネン〜和〜」については下記に詳しく紹介した。
キャミワンピース
販売元:リックラック
型紙名:No.113 キャミソールドレス
難易度:
(別売りの仕様書あり)肩紐はバイアスで始末するタイプ。
縫いにくいない程度の厚みで、ドレープが美しく出る生地を選ぶのがおすすめ。
私は冬物としてウールの「フラノ」で作ったが、紐の部分に重さが集中してしまうのが少し気になった。
もっと軽やかな素材を選んだ方がフレアが出やすく、着た感じも重くならなくてよいと思う。
例えば、リックラックで言えば起毛のリネン、春夏物ならさらりとしたポリエステル素材など。
セミタイトスカート
販売元:リックラック
型紙名:No.30 セミタイトスカート
難易度:
この形がとにかく着回しやすく、何度も作っている。セミタイトのため、裾に広がりがあり歩きやすい。
難点はサイドポケットを付けられないことだけ。
裏地なしの型紙のため、初心者はペチコートを合わせるのがおすすめ。中級者は同じ形で裏地を作って付けるとよい。
ウールの「フラノ」で作ったら、シワになりにくく暖かいので冬中大活躍した。
もう1枚、コットン100パーセントのツイルで作ったものは、1日穿いただけでシワだらけになりうんざりした。アイロンがけが面倒な人は、ウールもしくはポリエステルなどシワになりにくい素材がおすすめだ。
終わりに
骨格ストレートの人に似合いやすいのは、メンズライクな定番の服だ。
襟付きのシンプルなシャツ、テーラードジャケット、パンツもストレートが一番似合う。
スカートならタイトかストレート、ワンピースはIラインが似合う。
こうした服はチャームポイントが乏しいためか、あまりソーイングブックでは取り上げられない。
今後もよい型紙を見つけたら、この記事に追加して紹介するつもりだ。
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