リックラックの型紙で何度かセミタイトスカート(現在は販売終了)を作った。
この手のスカートはシワがつきやすく、コットンやリネンは向かないのに、初心者の頃はそういうことを知らず、何着かコットンメインの素材で作ってしまう失敗もあった。
3年前に作ったときはサマーウールで裏地をつけた。これがなかなか良かったのでもう一度同じ形で作ろうとしたのだが……。
この記事では、裏地つきスカート(見返しタイプ)の作り方についてまとめる。
変更のポイント
リックラックの型紙は洋裁経験が少ない人でも縫えるように工夫されている。
今回リックラックの仕様に飽き足らなくなったことで、私はようやく「初級」を卒業して「中級編」に片足を突っ込むぐらいになったのかなーと感じた。
ビフォー: 見返しつき、裏地なし、ボタン止め用のタブ、普通ファスナー
アフター: 見返しつき、裏地つき、タブなし、コンシールファスナー
このセミタイトの形が好きだから生かしただけで、仕様はまるで変えた。
- 生地: オカダヤ ウォッシャブルウール トロピカル(ブルー)
- 材料費:5,654 円
- 型紙: リックラックチャレンジパターンNo.30『セミタイトスカート』(販売終了)のアレンジ
- 制作日数:5日間 4h29m(型紙アレンジ、縫製直し+1h52m)
- 完成: 2024年6月10日
市販の型紙で言うと「台形スカート」と書いてあるのが、私の好きな形に近い。(『香田あおいのパターンレッスン 春夏の服』など)
裏地の製図方法
前回の記事に書いた通り。
本体の型紙を元に、見返し+裾4cm上下の丈を短くしている。
縫製手順
- 前後スカートのダーツを縫う。
- 前後のスカート、見返しの右脇を縫う。ぬいしろはアイロンで開く。
- 裏スカートのタックをたたんで縫う。
- 裏スカートの両脇(左側はあき止まりの2cm手前まで)を縫う。
印より2mm外側を縫い、前後をいっしょに印の線で後ろに折り込んで「きせ」をかける。
あきのぬいしろは、印より5mm内側から折る。 - 見返しと裏スカートを中表に合わせて縫う。ぬいしろは裏スカート側に倒す。
見返しのあき部分は、裏スカートと同様、印より5mm内側から折る。 - 裏スカートの裾を三つ折りにして縫う。
- コンシールファスナーを付ける。
- 表スカートの裾を三つ折りにして縫う。
- ファスナーを開けて見返しのあき部分をファスナーの上に縫いつける。
- ウエストラインをミシンで縫う。ぬいしろに切り込みを入れ、あきの部分のぬいしろは細くカットする。
- 見返しをできあがりに折り返し、見返しとスカートぬいしろにだけコバステッチを掛ける。
- 裏スカートのあき部分をファスナーテープに手でまつる。
- 裏スカートがファスナーに食い込まないように、周囲を星止めする。(←めんどくさいので省略)
ファスナー付けはSenjyu工房さんの動画を参考にした。
感想
今回使用したオカダヤのトロピカル(=サマーウール)は軽く、さらさらで涼しい生地だ。
落ち感があり、ブラウスやワンピースなどフレアにも向いている。しかもウォッシャブル。
色は黒、ライトグレー、ブルーがある。 |
なめらかで肌ざわりがよいから裏地も要らないぐらいじゃないかと思ったが、夏物だし、スカートなのでいろいろ考えて裏地を付けた。汗とり、透け防止、型崩れ防止など。
裏地を付けるのがめんどくさい人は、ペチコートを作るか、買ってもよいが、夏はウエストゴムに汗が溜まりそう。
たぶん、裏地つきのほうが風が通るから涼しいだろう。
洋裁の本はほとんどが初心者向きなので簡単に作れるように裏地を省いたものが多い。
だけど、やっぱり裏地って要ると思うんだよね〜。
その場合は図書館やブックオフなどで、少し前の洋裁本を探すといい。
今回縫製の参考にするため、図書館でスカートの本を借りたら、意外とおもしろくて勉強になった。
タイトスカート、Aラインスカート、ヘムラインがまっすぐのスカート、台形スカート。
10年前の本でも、定番の形は変わらずに使えそうだ。
シンプルでボリュームが少ないスカートが好き♡
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