2020年のソーイングをまとめて振り返る《総集編》

まとめ
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2020年はソーイングが捗り、15着の洋服を縫うことができた。
多くはブログで紹介したが、もう一度、生活の中で着用した感想などをまじえて振り返りたい。

1. ボートネックプルオーバー・・・1月

大川友美さん『いつもの服、きれいな服』より。

リバティとミナペルホネンコラボ柄の”Sleeping Rose”で作ったブラウスだ。

春先の外出に着るつもりで作ったが、その後コロナが蔓延し着る機会がなかった。
ボートネックはいまいち体型にフィットしないため、この型紙はもう作らない。

今年も外出する機会が少ないので、現在、通勤服として活用している。
タナローンはさらりとして着心地いいのだが、やはり、このチュニックテイストの形が私には合わず、太って見える。リメイクで似合わせできないかどうか、考え中だ。

2. 3. パジャマ 2着・・・3、5月

型紙はリックラックで購入した。
光の加減で色が淡く出ているが、実際にはもう少し鮮やかなミントグリーンだ。

この直後、みんなが一斉にマスクを作るようになり、ガーゼが品薄になるなどとはつゆ知らず、のんきに夏のパジャマを縫っていたのが懐かしい。
残り布でマスクを作ることができて、ちょうど良かった。

HINODEYAのダブルガーゼは高品質・低価格で気に入り、その後何度もリピートしている。
同じ型紙で5月にもう1着セットで作った。こちらはペールグレーのセット。

ワンシーズン着倒したが、大きなダメージはなく来年も着られそうだ。ゆったりして着心地がよい。
同じ型紙で冬も作りたい。

4. Vネックシャツ・・・2月

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型紙は伊藤まさこさんの『白いシャツを1枚、作ってみませんか?』より。

HINODEYAダブルガーゼの「ミルキー」という色だ。

こういう色をサンプルで見て正確に判断するのは難しい。思ったよりずっとクリーム色に近く、着こなしにくかった……。伊藤さんの勧め通り、素直に白を選ぶべきだった。

次に作る機会があれば、Vネックの深さも少しだけ調整したい。

5. 襟付きブラウス・・・3月

型紙は『シャツ&ブラウスの基本パターン集』を元にした。
この本は、初級者には使いこなすのが難しい。1着作ったらすごーく疲れた。

第一に、ギャザー袖を付けるつもりで裁断したのに「可愛すぎるかな?」と迷って、途中からノースリーブに方向転換したのがまちがいだった。共布のバイアステープで袖ぐりを処理しようとしてうまくいかず、何度もやり直した。
第二に、生地の硬さと、ダーツやノースリーブといったフェミニンなディテールとの相性が悪い。

洋服のデザインに対して、どういう生地を合わせるべきなのか、初級者には判断が難しい。
既製服を参考にしたり、作品の例として示されている生地をよく見て、似た雰囲気のものを合わせると失敗が少ない。

失敗して、勉強になった。

6. ショートパンツ・・・7月

パジャマを作った余り布を利用したショートパンツだ。型紙はパジャマパンツをアレンジした。
自宅で運動するときのために作った。
なかなかうまくできて、気に入っている。

運動着は、伸縮性がある生地で作らないと関節で引っ張られて、破れてしまう。でなければ袖やズボンの長さをカットすることだ。ニットソーイングは中級向きなので来年は試したい。

7. Aラインワンピース・・・7月

型紙は『ソーイング・ナチュリラ』より。

ジャストサイズで作ったら肩が通らずに、母の知恵を借りて解決した。

結果的としてスリムなサイズで作ってよかった。かぶりで着やすく秋ごろにしょっちゅう着ていた。

生地はリバティプリントの”pepper”。ブロードっぽい生地で、着るとサラサラして気持ちがいい。

この型紙、次は薄手のとろんと落ちる生地で作ってみたい。

8. ノースリーブブラウス・・・8月

型紙は伊藤まさこさんの『白いシャツを1枚、作ってみませんか?』より。

身幅が広いのでスリムに仕上げたくて9号で作ったら、襟ぐり・袖ぐりが通らず、補正することになった。着たときに、背中のドロップあきが少し浮くのもサイズが小さいせいだ。

生地はダブルガーゼで着心地が抜群によく、気に入っている。

来年11号で作り直したい。

9. ノースリーブワンピース・・・8月

後ろタックで足さばきのいいワンピース。型紙はリックラックで購入したヨーロッパリネン〜和〜だ。

リネンは洗濯するたびに劣化が進むので、慎重に扱っている。普段着の洗濯にこんなに神経を使うぐらいなら、もっと別の生地を選ぶべきだった。

とは言え、微妙な色出しが美しく、夏以外の季節にまた使ってみたいと思う生地だ。

型紙も気に入っている。来年は別の生地でもう1枚作りたい。

10. ダブルガーゼのガウン・・・7月

型紙は茅木真知子さんの『ホームクチュールセレクション』より。

元々はもっと長いダウンだったが、着丈を10cm、袖丈を3cmカットしている。

襟を付けるときに伸びてしまったことが悔やまれる。それ以外は概ねうまくできた。

室内で「はおり」として着ている。

11. ノルブリンカのもんぺパンツ・・・9月

股に菱形のマチを付けた下着のパンツ。型紙はノルブリンカで購入した。

このショーツ、非常に履き心地がよく、この後ローン生地で何枚も作って愛用している。
伸縮性がないため、サイズにはゆとりを持たせているが、しゃがんだときに裾がももに食い込むので、もう少し広げるべきかも……。

今度、ミシンの練習をする際に量産する予定である。

12. ノルブリンカのブラジャー・・・9月

いわゆる三角ブラ。こちらの型紙も同時にノルブリンカのサイトで購入した。

1〜2ケ試作したら背中がゆるゆるで、そのまま放置している。たぶん、背中にゴムシャーリングを入れればフィットして着られるようになると思うのだが……。今のところは保留。

もんぺパンツと合わせて、こちらの記事で紹介した。

13. キャミソールドレス・・・10月

型紙はリックラックで購入した。いわゆるキャミワンピである。

リックラックのサイトで見たグレーのワンピースが感じよく「こういうのを作りたい。せっかくなら、すぐ着られるように冬の素材で作りたい」と思った。

そこでフラノ(ウール)を選んだのだが、共布でバイアステープを作ると厚みで段差ができるし、着ているうちにスカートの重みで紐が伸びないか心配だ。そうした欠点を回避するには、色味を合わせて別布でテープを作るべきだが、このようなメランジ(混紡糸)の柄で色味を合わせるのは困難だ。
また、ウールの厚みでスカートのドレープが出にくい特性もある。

つまり、ウールで作るのにはイマイチ向かないデザインということ。

着ると、こんな感じ。

数々の欠点はあるものの、気に入って愛用している。
お腹の締め付けがないワンピースは着ていてラクだ。重ね着にも向いており暖かく過ごすことができる。

次回は、グレーの起毛のリネンなんかで作ってみたい。

14. セミタイトスカート

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型紙はリックラックで購入した。

サイズ感を見るため、リックラックで安いコットンを買い、練習した試作品だ。
母から講評をもらったらボロクソに言われた。

ダーツの先が細く縫えていないのと、見返しの縫い止めが表にひびいてしまった点を指摘され「ここはひびくから、あえて縫わない方がいい」とアドバイスされた。

ファスナーとタブの間に隙間ができたのは、もっとタブを大きくすればOK。つまり、縫ったところをほどいて交換しなくてはいけない。

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ウールで作る前に練習のつもりでやってみて、良かった。1枚縫って大体把握したので、この後に作ったスカートはうまくできた。

15. アシンメトリーのブラウスとキュロットのセット

型紙は香田あおいさんの『セットアップスタイルのすすめ』より。
ワンピースの型紙から転用して丈の短いブラウスに仕立て、別のページからキュロットをひっぱってきて、セットにしている。

アシンメトリーな服を初めて作った。型紙を配置する際に裏表をまちがえ、左右のデザインが反転してしまった。

元になったワンピースは用尺が2.6mも必要で、ビビってしまい、オカダヤのワゴンセールで買った生地で試しに作ったものだ。
遠目には淡いグレーのように見えるが、近づくと、ダークブラウンの糸で織られたヘリンボーンのような柄だ。

胸のところで生地が余ってシワが寄っているのはなんでだろう?
母が言うには、肩線が長いから少し詰めたらどうか、ということだったが……。

春がきて、ブラウスの方だけ先に着回ししている。腕が動かしやすく、着心地のいい服だ。
脇のシワの件さえ解決できれば、もう1度作りたい。

2020年に制作したベスト3はこれ!

自分でよくできたと思うのは、この辺り。 

色が地味だ〜〜。

ちょっとずつ失敗しているところもあるが、自分の技量より上のレベルに挑戦し続けたことの証であり、誇らしくもある。

学んだこと・来年の目標

ソーイングに熱中するようになり、既製服を買わなくなった。予算の割り振り上の都合ではあるが、結果としてむだな買い物が減らせたように思う。

出来上がった作品はたくさん着た服と、全く着ない服、真っ二つに分かれた。
『ソーイング・ビー』を観ていて感じることだが、生地選びの段階で勝負は大体決まっている。
来年は生地選びをより慎重に行い、「普段に着られる」服を多く作りたい。

そのためには、より多くの素材を知ることが肝心だ。

既製服に袖を通すのも勉強になる。自分の技量を越える難しい素材は、まず既製服を着て、素材に親しむことから始めたい。
例えば今年はジョーゼットのブラウスを入手し、秋口によく着ていた。とろみがあって、サラサラで気持ちのよい素材だ。こうした素材の特性も、あえて意識しなければ情報として入ってくることはない。

来年はできるだけ多くの素材に触れ、扱ったことのない素材に積極的に挑戦するよう、心がけたい。

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