迷彩のようなグラデーションの柄が気に入って購入した紬の着物。
この柄でプリンセスラインを作ったらどうなるんだろう?と好奇心が抑えられず、はさみを入れた。
生地
紬の単衣をほどいた。
幅が足りず、前身頃の中心ではいだ。中心とプリンセスラインの縫い目でなんとなーく柄を合わせたのが奏功して、うまくまとまった。
無地と比べて倍の時間がかかったが、柄合わせは楽しかった!
型紙
型紙は、クルールのオケージョンワンピース。
プリンセスラインは細長いパーツばかりだから、着物リメイクに向いている。
袖のはぎ合わせは後ろ側にズラして2枚袖にするのがおすすめだ。
裏なしだと、えりぐりは見返し始末になる。
前回練習で作ったときはハリのある生地に芯を貼ったら見返しが硬くなり、ブカブカ浮いてしまってブサイクだった。見返しのぬいしろを2mm控え、8mmで縫い合わせるとおさまりが良かった。
縫製
脇身頃とスカートの切り替え部分にタックが入る。
前後左右に似たようなパーツが4箇所あり、それぞれ、タックの位置やスカートのカーブの形が微妙に違うので頭が混乱した。
裁断をミスして後ろスカートを同じ向きで2枚取り、右前なんてタックの方向を逆にして、端かがりまでやってしまった。
しくじったーー!!
ここの切り替えは、縫ったらペアにして左右対称になっているかをよく確かめた上で、ロックミシンに進んだほうがいい。
元々古着のため、汚れやシミがあって使えない部分もあった。
裁断ミスをカバーできるほど、尺が残っておらず、後ろスカートは目立たないところではぎ、ワンピースだけで丸々1着使い切ることになった。
正絹の紬は滑りやすく、全部しつけして縫った。
今考えたら、滑り止めに薄紙を挟んで縫ってみればよかったな。(やすりを挟んだだけで上から下まで縫うと2mmズレた)
絹だからといって特別な糸を使わず、いつも通り14番針とシャッペスパンの普通糸で縫った。
完成
柄合わせがうまくいって、お気に入りのワンピースになった。
- 生地: フリマアプリで購入、正絹紬のほどき地
- 材料費: 1,838円
- 型紙: クルール、オケージョンワンピース【697】
- 制作日数: 4日間 縫製8h26m
- 完成: 2024年8月28日
縫い目にシワが寄っているところは、縫いズレているんだろうと思う。(薄紙をはさんで縫えば良かった……)
涼しい日はもちろん、気温35℃の日に着て出かけても、さらさらで通気性がよく肌にまとわりつかないから、心地いい。
汗だくになるような状況には向いていないと思うが、屋内や日陰を中心に過ごすのなら快適だ。
電車で立ったり座ったりしても、そこまでシワにならなかった。
スカートがタイトなので、深く腰かけるとももがキツい感じがする。
中古の正絹は強度が心配なので、多めにゆとりをとっておくのが良さそうだ。
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