理想のルーズフィットパンツを作ろう【オールシーズンのメンズ服】金子俊雄

パンツ
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何年か前、無印で買った「ボーイフレンドフィットパンツ」を愛用していた。ルーズフィットのチノパンで、腰からももまではゆったり、膝下がやや細い作りだ。

パンツなんかしょっちゅうモデルチェンジするので二度と同じものは買えない。

試行錯誤して似たようなものを作った。

型紙

『オールシーズンのメンズ服』のクロップトパンツを元に、丈を伸ばしてフルレングスにした。
4cm伸ばして座ると足首が見えるぐらい。
秋冬ならもう2〜3cm長いほうが暖かくて良さそうだ。

メンズなのでヒップが小さい。2cm広げて自分サイズに直したが、ストレッチ生地を使うなら2cmぐらいは直さなくても伸びるかも?

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生地

ソールパーノのストレッチチノ。
ポリウレタン3パーセントの硬めのストレッチだ。暖色系・寒色系・ベージュ系と多種類展開している。




この生地は普通に縫うと生地の伸びによって押さえが沈み、わずかに糸がつれるのが気になった。
かと言ってレジロン(50番手)では細すぎる。(実際にレジロンを使用したときは着用には耐えられるものの、ワンシーズンであちこち糸が切れて補修が必要になった)

縫い合わせには家庭用ミシンの「伸縮縫い」を使用し、ポケット周りやステッチが目立つ部分は「直線縫い」した。
「伸縮縫い」とはジグザグ縫いの一種で、糸を多く使って生地の伸縮に耐えられるようにした縫い方だ。糸を倍くらい使って丈夫に縫うのでパンツに向いている。

そうでなければ、薄紙を挟んで縫うのでも対応できそう。

生地を選ぶときのポイントは、淡い色ほど縫製の粗が目立つのでできるだけ濃色を選ぶこと。そのほうが着用後のシワも目立たない。

縫製

型紙のパーツが多いため、テロンテロンの動きやすい生地だと寸法が狂いやすい。
ウエストベルトはわずかでも寸法が狂うと目立つ部分だ。
特に両端。定規をあてて、裏にシャープペンでガイドラインを引き、縫うときも表裏がズレないようにしっかり押さえて縫うほうがいい。

左端は先に縫って、ボタンホールを作ってから縫い合わせるとより安全だ。(普通〜中厚ぐらいだと、ぬいしろの厚みに押さえが乗り上げ、ボタンホールが縫えなかった)

完成

  • 生地: ソールパーノ 20sチノストレッチ(ライトグレー)138cm×2m
  • 材料費: 3,861円
  • 型紙: 『オールシーズンのメンズ服』クロップトパンツ
  • 制作日数: 2日間 縫製8h40m
  • 完成: 2024年10月17日

骨盤が張っているので(=股関節の部分が一番太い、お尻が大きいタイプ)パンツはルーズフィットか、ワイドでないとフィットしにくい。また、膝から下はスリムなほうが仕事や家事をするのに都合がいい。
両方のワガママをかなえる、ジャストサイズのパンツができた。

やったね!

1着作って気に入ったので、生地を変えて何枚か作る予定だ。

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