『家庭用ミシンで作る帆布のバッグ』をなにげなく見ていたら、家庭用ミシンで縫えるのは8〜11号帆布までだそうだ。
家庭用ミシンで縫えるのが8号までなら、職業用では何号まで縫えるのか?
検索してもよくわからなかったが、たぶん、6号位じゃないかと検討をつけた。
この記事では帆布のトートの制作について紹介する。
型紙
『バッグ&ポーチベストレシピ』No.61の型紙をアレンジして、バケツ型のトートを作った。

アレンジした点
- 表地は切り替えせず、6号帆布だけで作った。
- 持ち手は、6号帆布と裏地を貼り合わせて厚みを減らす。
- 肩掛けできるよう持ち手は長め(60cm)に用意する。
- 内側に吊りポケットを付けた。


ジョビー
6号帆布でバケツトートを作ると、自立するところがいいね!
材料
- 6号帆布
- シーチング
- 60番糸、30番糸
- カバン用の接着芯(ポケットに使用)
- ポケット用のふちどりテープ(ブロードで自作)
針と糸
- 表地の縫製、ポケット、持ち手の仮止めには16番針、30番糸を使用。
- 裏地には14番針、60番糸。
- 袋口や持ち手のステッチには18番針、30番糸を使用した。
作り方
- 『バッグの型紙の本』を参考に吊りポケットを製図して縫った。
- 吊りポケットを裏地に仮止めする。
- 裏地を「返し口」を15cmほどあけて縫う。
- 持ち手を2本作る。
- 持ち手を仮止めする。(中心から両側に約10cm)
- 表地と裏地を中表に合わせて袋口を縫い合わせる。
- ひっくり返して、返し口を手縫いする。
- 袋口にぐるっと1周ステッチを入れる。
感想


持ち手を付けるところが一番厚くなり、縫いにくい。18番針でもミシンからはイヤな音がしていた。
(帆布×2+裏地×2)×2=帆布4重+裏地4重
裏地をつければ上記の通り。裏がなければ帆布が6重になる。
どっちが薄いかは微妙だが、たぶん裏をつけたほうが薄いはずだ。
持ち手の裏側に薄手の11号帆布を使うのもいいかもしれないが、わざわざそのためだけに生地を買うのはもったいないので、家にある生地で代用した。
低予算でカバンができて、うれしかった。毎日仕事場に持っていき活用している。
同時に既製品が高価なわけも理解できた。
信三郎帆布なんて、ぬいしろは金槌で叩いてつぶし、特殊なミシンで凧糸みたいに太い糸で縫っている。補強のため、底や持ち手の接続部分には鋲も打ってある。
あらゆる工夫をして、長く使える丈夫なカバンに仕立てているのだ。
自分で作ったカバンにはそこまでの強度は望めない。
重いものを入れるカバンや旅行カバンは既製品を使用し、普段使いは自作のカバンと使い分けるのがいいと思った。
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