数年前、コロナ禍で外出制限があった時期に洋裁本を山ほど買った。
本を見て1〜2着も作ればいいほうで、中には1着も作っていない本もある。
最近になって、結局「どの本をよく使ったか」と考えると、かたやまゆうこ先生の『ブラウスを縫おう』が一番だ。

ベーシックなブラウスの型紙と、部分縫いの解説が詳しく載っている。
かたやま先生のデザインは中年にやさしく、肩まわりの着心地がよいのが特徴だ。
シンプルに見えて、仕立て栄えがする。
この記事では私が気に入ったデザインと、作ってみた感想(3〜4作品)を紹介する。
ベーシックなデザインのブラウス
基本のシャツブラウス
ベーシックなシャツ。そのうち作ってみたいと思っている。
メンズライクな「シャツらしいシャツ」というより、女性らしい「ブラウス」に寄せたシャツ。

基本のストレートラインブラウス
肘まである5分袖のブラウス。
バストダーツでフィットしつつ、身幅はゆったりで着心地がやさしい。


刺繍の生地を買った後で「この柄が生かせるパターンは」と考えたのだが、この形を生かせるように、次はもっととろみのある生地で作りたい。
変わりVネック(ストレートライン)
後ろに立ち上がりのある変形のVネックがクールな印象のブラウス。このえりは難しかった。
仮縫いまでしたのに、どうも、生地のイメージと合わなくて作るのをやめた。良さそうな生地を見つけたら、また試したい。

ちなみに、かたやま先生は秋冬用としてウールサージで作るアイデアを紹介している。

かたやま先生が着ているところを見ると、素敵!
ポケット&スリット(Vネック)
このなんてことないデザインのシャツは、友人のために作った。結構可愛くできて満足だ。


袖の変形デザイン
基本のラグランブラウス
これも作った。
とにかく肩周りが動きやすくてラクだ。(背中や肩に厚みがある人にも向いている)
袖口にゴムが入っているので袖まくりしやすく、便利だ。


リバティプリントを使ったので華やかになったが、次はシャンブレーとかのシャツ地を使って普段着にしたいな。
比翼あき(ドルマン)
ラグランと同様、肩の着心地がラクそう。

パフスリーブ(ドルマン)
こちらは、ひかえめなパフスリーブが可愛い。
だけど、こういうのは肩を強調してしまうので、私には似合わないかも……。
モデル着用写真(p71)もちょっといかつい気がするよね。

パワーショルダー(フレアライン)
パワーショルダーは、イメージコンサルタントの木暮先生から「これは似合いそう」とのお墨付き。
そのうち作りたい!

感想
表紙にstep up sewingと書いてあり、初心者向けとは言えないが、何着か縫って慣れてきた人がステップアップするための本だ。
私はこの本を見て、コンシールファスナーが付けられるようになった。
袖口のパイピング仕立てなんかは難しくて、他の人の動画を参考にしてしまったが、工程を写真付きで説明しているので、基本的にはわかりやすい本だ。
ギャザーやタック、袖の装飾はひかえめで、一見地味なデザインばかり。
最初に見たときはそれほど魅力を感じなかったが、いくつか作ったらじわじわと良さがわかるようになった。結局はこういうベーシックな服が着回しやすい。毎日着たくなる普段着のブラウスの本だ。
なお、サイズ感は少し大きめに感じた。
手持ちの服の中に、作りたいデザインと似たような形があれば寸法を比較してサイズを選ぶのがいい。
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